9月7日にスクウェア・エニックスが、スマートフォン向けコマンドRPG『ファイナルファンタジーVII エバークライシス』を満を持してリリース。ゲーム性自体は高く評価されているものの、「文字が小さすぎる」という意外な指摘が相次いでいる。

「FF7」関連作品を網羅したアプリ

「エバークライシス」は、FFシリーズでも屈指の人気を誇る『ファイナルファンタジーVII』(FF7)の関連作品。「FF7」本編に加えて、ザックスを主人公とした前日譚『クライシスコア』など、これまで展開されてきたスピンオフの作品群をまとめてプレイできるのが売りだ。

さらに人気キャラクター・セフィロスの若かりし頃が描かれる完全新作オリジナルストーリーも収録されており、「FF7」のファンにとって必見のタイトルとなっている。

事前登録の時点でユーザー数150万人を達成。リリースから4日後には、日本のGoogle Play無料ランキングで1位を獲得し、400万ダウンロードを達成するなど、好調な出だしを見せている。

その一方、一部ユーザーから指摘されているのが、ゲームのUI(ユーザーインターフェイス)周りの課題だ。スマートフォンでプレイした際、画面に表示される文字が小さすぎるため、視認性が低いと不満の声が上がっている。

βテストから指摘されていた文字サイズ問題

どうやらユーザーのなかには、文字が読みにくいためチュートリアルをスキップしたという人や、文字が見やすいタブレットやiPadの購入を検討する人も。また、PS4やPS5への移植を切望する声も上がっている。

「実はこのことは今年7月に実施されたクローズドβテストの段階から指摘されていました。βテスト体験者の意見として、『ボタンや文字が小さい』という意見が多く寄せられていたらしく、開発チームは《一部テキストフォントサイズの変更や使い勝手の部分でのUI改善》などを行うと回答していました。しかし製品版でも、いまだ不満の声が出ているのが現状です。リリース後も随時改善していく予定とのことですが、ゲーム体験の根幹に関わる部分なので、一刻も早い修正が必要ではないでしょうか」(ゲームライター)

FFシリーズ最新作『ファイナルファンタジーXVI』(FF16)でも、「画面が暗すぎる」という課題がリリース当初から大きくクローズアップされていた。

スクウェア・エニックスの開発スタッフは、あらためて快適なゲーム体験を提供することを意識した方がいいかもしれない。

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