現在開催中の『東京ゲームショウ2023』にて、『日本ゲーム大賞2023』の授賞式が行われた。しかし年間作品部門の大賞に選ばれたのは、なんと『モンスターハンターライズ:サンブレイク』。この結果にツッコミが殺到している。

拡張コンテンツがまさかの大賞に!?

今回選考の対象となった作品は、原則として2022年4月1日から2023年3月31日にかけて日本国内でリリースされたゲーム。ユーザーによる一般投票の集計結果なども参考にしつつ、「日本ゲーム大賞選考委員会」の審査によって受賞作品が選ばれた。

ちなみに栄えある大賞には、「年間を代表するにふさわしい最高の総合的評価を得た作品」が選ばれるそうだ。

そんな「日本ゲーム大賞2023」の大賞に昨年6月発売の「モンスターハンターライズ:サンブレイク」が選ばれたのだが、同作は独立したタイトルではなく『モンスターハンターライズ』の大型拡張コンテンツ。そのためネット上では、《DLCを大賞にするのはちょっと…》といった声が上がっていた。

ちなみに対象となる期間で発売された主なタイトルはというと、『ゼノブレイド3』や『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』、『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』、『ホグワーツ・レガシー』など。とくに不作というわけでもないので、拡張コンテンツが大賞を受賞したことに疑問の声が上がるのも頷ける。

経済産業大臣賞はまさかのファミコン!?

ゲーマーから総ツッコミを受けてしまったDLC作品の大賞受賞だが、以前から「日本ゲーム大賞」に選ばれる作品には偏りがあることが指摘されていた。

「まず目に付くのが、任天堂ハードの作品とモンハンシリーズの受賞率の高さですね。今回で『日本ゲーム大賞』は27回目となるのですが、モンハンシリーズの作品は8作品が賞に選ばれており、意地が悪いゲーマーからは『忖度ではないか』と疑われています。

またニンテンドースイッチの作品が大賞に輝くことも多く、前回順当に『エルデンリング』が大賞になった際には、『異例すぎる』と言われてしまったほどです」(ゲームライター)

また今年の「日本ゲーム大賞2023」に関しては、経済産業大臣賞に『ファミリーコンピュータ』が選ばれたことも疑問視されている様子。この賞は「産業発展に寄与された人物・団体」などに贈られるのだが、40周年とはいえ何故今になって昔のゲームハードであるファミコンが受賞したのだろうか…。

現代のゲーマーたちと、どこか認識がずれている「日本ゲーム大賞」。来年は『ストリートファイター6』や『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』、『アーマード・コアVI ファイアーズオブルビコン』といった話題作が大賞作品になるため、より混迷を極めそうだ。

どの作品が大賞に輝くのだろうか。これまでの傾向から見て、なんとなく『ピクミン4』あたりだろうか。

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