イギリス辛口ゲーム雑誌Edge編集長のネイサン・ブラウンの発言
https://www.videogameschronicle.com/features/opinion/phil-spencer-long-cast-as-xboxs-saviour-may-be-remembered-as-the-man-who-killed-it/

「正直なところXboxに未来があるようには思えない。フィル・スペンサーは最終的に自社ハードを潰した男として
ゲーマーの記憶に残るように思えてしまう」

「以前、彼はゲーム業界の成長の鈍化を嘆き、買収計画も他機種への自社ソフト供給も人員削減も
すべてはこれに対抗するための手段だと説明していた。つまり他のプラットフォームから顧客を奪いながら
新しいユーザーの獲得が困難であるため、同じサイズのパイを巡って争いを繰り広げるという見通しだ。
そして収益面での成長が期待できなので、費用を削る必要が生じているわけだ」

「これは一定以上正しい。投資家やニュースの評論家辺りからは称賛が得られるだろう。
しかしフィル、君はマイクロソフトの責任者なのだよ。ゲーム業界そのものを変えらえる力を持った立場にいるのだよ」

「彼が何を間違えしまったのかは明らかだ。
スペンサーの大きな賭け、すなわち軸足を定額制配信へ移したこと、複数のハードを発売した事、スタジオ買収での散財。
だがこれらを以てしてもユーザーからゲームを利用するのに最適な場所とは判断されなかった。
ここから私達は一つの教訓を学べるだろう。
破壊的な変化を好きなだけ実行しても、ゲーム機を売るというこの業界の最も古い真実を反証することはできないという事実だ。
1000億ドル以上費やしたのに彼らは何も状況を変える事が出来なかった。
いやファーストパーティーの開発体制はむしろ以前より悪化しており粗悪なソフトが乱造されることとなっている」

「彼は今、携帯機の開発に関心を示している。
しかしこれは開発者のマイクロソフトへの投資をより遠ざけるだろう。
ハード売上が少ないためソフトの販売本数も見込めない。そのうえ定額制配信によって共食いのような環境が作られている。
二つの機種を発売してしまったため最適化にも無駄に費用が掛かる。つまり費用に対する見返りがあまりにも少ない。
そんな状況で今度は携帯機市場にも参入する?まあ幸運を祈るとしか言えないよ」