タイトル:永遠の虹 

30年後 

最大まで成長したシンボルツリーの前で座っている一人の村長がいる 

しずえ「村長〜!」 

僕が村長になってから今まで、ずっと秘書をやってくれているしずえが僕を呼んだ 

しずえ「今日もシンボルツリーの前で目を閉じて、思い出に浸っていたんですか…」 

僕は30年前にこの村に来た、そして村長になった 
村長は今でも続けている 
毎日毎日、ずっと手入れをしているおかげで村は雑草一本生えてないしピカピカの状態だ 

しずえ「最近の村長さん、ずっとシンボルツリーに座ってますよね 
なんだか心配になってきちゃいます…」 

それもそうだ。僕の中で一番輝いてる思い出は、村長に就任して間もない頃の話だからだ。 
あの頃は他の村の村長と沢山交流していた。僕の他にも、がんばって村を作ってる人たちが沢山いた。 
でも月日が流れるごとに、他の村長たちは次々といなくなっていった…僕はそれが耐えられなかった 
今は夢見の館で他の村の夢を見ても、ずっと昔のまま更新が止まっている村ばかり。 
島に行っても、カッペイ家族以外に人が来ることはない。完全に無人島だ。