>>331
ナルホド「来人さんには事件のキオクがなかったのです!それだけではありません。来人さんはなんらかのキオクショウガイを抱えています!つまり、これまでの証言の証拠能力は無いと主張します!」
ミツルギ「異議あり!証言にムジュンが無いからと、証言そのものをヒテイする気か!正当なコンキョがなければ、名誉棄損にあたるぞ!」
サイバンチョ「‥‥フム。弁護人。御剣検事の言う通りですぞ。コンキョをご説明頂きましょう。」
ナルホド「‥‥モチロンです。(来人さんの言動を思い出せそこにヒントがあるはずだ)」
サイバンチョ「では、提示して頂きましょうか。」
ナルホド「キオクショウガイという主張のコンキョは‥‥来人さんが肌身離さず持っているノート。そこには日々の出来事や、関係者の情報が書かれていました。」
サイバンチョ「≪日記≫のようなモノですかな?」
ナルホド「いいえ。日記と言うにはあまりにも詳細すぎます‥‥≪データベース≫と言った方が適切でしょう。」
サイバンチョ「≪データベース≫ですと?」
ナルホド「そうです。来人さんは、何らかの理由でキオクを保つことができない。そのため、あらゆる情報をノートに書き留めていたのです!」
ミツルギ「異議あり!なぜそう言い切れるのだ!“ものすごく几帳面な人”かもしれんだろう!」
ナルホド「最初はぼくもそう思っていました。実は昨日そのノートを偶然汚してしまったんです。」
マヨイ「なるほどくんがね!」
ナルホド「ち、ちがうよ!あれは真宵ちゃんが‥‥」
ミツルギ「異議あり!どっちでもかまわん!それがどうしたと言うのだ?」
ナルホド「あ、はい‥‥スミマセン‥‥。来人さん。」
ライト「‥‥‥‥‥‥。」
ナルホド「昨日、真宵ちゃんが汚してしまったページには‥‥刺された時のことが書かれていたんじゃないですか?」
ライト「ち、違う!ノートをとるのは几帳面なだけだ!もういい加減にしてくれ!」
ナルホド「本当にそうでしょうか?あなたのノートには不自然な点がありました。」
ライト「‥‥‥‥。」
ナルホド「最初は発明のアイデアを書き留めていましたが‥‥“ある日”を境に書き込みの内容が増えました。」
ライト「‥‥‥‥‥‥。」
ナルホド「来人さん。あなたのキオクショウガイは‥‥その日に起こった出来事がキッカケだったんじゃないですか!」
サイバンチョ「キオクにショウガイが出る程の出来事‥‥ですか?」
ライト「‥‥そんなものはない!」
ナルホド「いいえ。あったはずです。これが‥‥証拠です。」
つきつける→新聞の切り抜き
ナルホド「あなたも、この事故に巻き込まれていましたね?最愛のお姉さんを失ったショック。それがキオクショウガイのキッカケだったんですね。」
ミツルギ「‥‥証人。それは‥‥本当か?」
ライト「‥‥‥‥‥‥‥‥」
サイバンチョ「証人、どうなのですか?」
ライト「‥‥‥‥‥‥う、うぐぐ。」
ナルホド「来人さん!」
ライト「ううっ‥‥‥‥。‥‥‥‥べ、弁護士の言う通りだ。あの日以来、オレの頭はどうにかなってしまった‥‥。」
ミツルギ「な、なんだと‥‥?」
ライト「眠りにつくたびにキオクがリセットされ‥‥目が覚めるとキオクは、姉を失ったあの日に戻されるんだ。まるで‥‥時間がさかのぼるように。」
サイバンチョ「なんですと‥‥!そ、それは‥‥まことに痛ましいことですな。」
ミツルギ「眠るたびに、時をさかのぼる‥‥悲しき‥‥タイムトラベラーか。」
回想のライト「それに‥‥タイムトラベラーは実在する。オマエたちには理解できないだろうがな。」
ナルホド「(来人さんが言っていたのはこのことだったのか‥‥)」

その後はライトが米倉に殺意抱いてたんだろとナルホドが攻撃を始めて、嫁が乱入する流れ