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シリアス系ビッタストーリー第一話



オレ「はじめまして…。」
母「はじめまして。あなたが息子さんね。大きいわねぇ。」
オレ「そうですか…。」
ビッタ「……。」
母「ほら、ビッタも挨拶しなさい。この人が…あなたのお兄さんになるのよ。」
ビッタ「………。」
母「ビッタ!」
ビッタ「そんなのいらねえよノロマァァァァァ!」
その小さい男の子は椅子から跳ねるように立ち上がると振り向きもせず急ぎ足でレストランを出て行った。
オレ「………。」
母「ごめんなさい…わがままな子で…。私、連れ戻しに…」
父「行かなくていいさ、難しい年頃だ。あまり頭ごなしに叱るのもよくない…。」
母「わがままなのは…私が甘やかし過ぎたのが原因かもしれないわ。
今日だって嫌がるのを無理矢理引っ張って連れてきたの。」
父「うちの息子も同じだよ。」
オレ「………。」
母「…本当にごめんなさいね。」
会って10分も経たないけどその母親が悪い人ではない、というのは何となく感じた。