>>111 つづき

「ナイフ」

テーマはいじめの短編集です。

いじめられている本人だけではなく
親、先生、幼馴染…
周りの目線からみた想いの作品含め
5作収録されてある短編集。

心に言葉が重く入っていきます。

この世界の未だ消えることない「いじめ」

重松清さんはこの社会問題を濁すことなく
容赦なく生々しく描いています。

読んでいて胸が苦しくなる場面もあり、
目を背けそうになる所もありました。

でも、それが現実なんです。
いや、現実はもっともっと残酷で辛いものだと思います。

本の中でよく出てくる言葉
「いじめはゲームなんだ」
いじめられてる本人も親も先生もみんな使う言葉です。

心が壊れていく、傷ついていく。

そんなのがゲームなんですか?

いじめられる方が悪いとか
どうして相談しないだとか
思っている方にも読んでほしい作品。

もちろん今何かに支えてもらいたい方にも。


まだ紹介しきれなかった三冊はまた紹介しますね^ ^