全ての人は、生まれてきた時点で役目を果たしていて、生きてるだけで親からは大感謝される存在であり、
育ててもらうのは当然で(そっちの都合で勝手に産んだのだから)、ここまで大きくするのにどれだけ手間暇がかかっていようが、
特に恩返しが必要になってくるような関係性では一切ない。

世の中には「育ててもらって感謝しなさい」「大人になったら親孝行をするべき」というスタンスのバカ親がたくさんいるけれど、
「いや、そっちが私に会いたくて、この世に呼んだんだよね」
「このポジションに誰かいて欲しいから作ったんだよね」
「そっちの趣味に、こちらは、付き合わされたんだよね?」という、
その経緯の部分を見落とされても困るし、「ここまで育ててやった」だなんて、どんな言いがかりだよ、という話。

そもそも、育てる作業がしたいから作ってるわけで、そんな我が子が大きくなったら「長い間、育てさせてくれてありがとう。
すごく楽しかった。
巣立っちゃうの寂しい。ずっと育てたい」と思うのが筋なのでは、とも思うし、
全ての親は「自分の子ども」役を担ってくれた我が子に感謝をするべきで「ここまで育ててやったんだから、今度は面倒を見なさいよ」なんて、
当たり屋さながらにタチが悪い。

大前提として、親は子どもをアテにしてはいけないし、子どもは親の面倒を見る義務を背負ってはいない。
そういう関係値じゃないでしょ、と思う。