「こんなことは上場以来初めて」(サイバーエージェント藤田社長) 中間で通期利益計画を超過 上場21年の会社に『ウマ娘』がもたらしたインパクトの大きさ
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サイバーエージェント<4751>の藤田晋社長は、4月28日にオンラインで開催された第2四半期の決算説明会において、2021年9月通期の連結業績予想を大幅に引き上げた件について、「こんなことは上場以来、初めてのことだ」とコメントした。

同社は、売上高6000億円(前回予想5000億円)、営業利益575億円〜625億円(同300億円〜350億円)、経常利益575億円〜625億円(同300億円〜350億円)、最終利益240億円〜260億円(同80億円〜100億円)と利益予想を大幅に引き上げた。

これまで上方修正することは何度となくあった。しかし、3月中間の段階で、営業利益が329億円、経常利益が330億円、最終利益が136億円に達し、1年間で計画していた利益レンジの下限に早くも到達した。こうした事態は初めてだという。

同社が東証マザーズに上場したのは2000年3月24日。株式公開して21年となる同社に初の経験をもたらしたのは、子会社Cygamesが提供する『ウマ娘 プリティーダービー』だった。

同タイトルは、2月24日のリリース以来、ストアのセールスランキングで首位を独創するなどスマッシュヒットをみせた。

しかも、アニメや家庭用ゲームソフトなどの「IP」(知的財産権)を活用したゲームアプリと異なり、自社で権利を持つオリジナルタイトルであるため、版権使用料を支払う必要がなく、採算性も高い。