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人魚の小話

むかしむかし
とある漁村で港から湾内の小島を見た漁師が
人魚の女とそれにすがっている子供の人魚を発見した

人魚の肉は高く売れるときく、よし、と考えた漁師は船を出して小島に上陸した
すると
人魚の女はすでに死んでおり、すがっていると見えた子供の人魚は親の肉を喰らっていた
港へと戻った漁師は
人魚はフカの仲間なのだなあ、としみじみ感じたという

(了)