ノイローゼ気味になって自殺するケースはありますが、そういう事態に至るまでの経過を見てみると、
やはりスタートの時点において「責任からの逃避」の心理が働いているのです。

もしもその人が何かにつまづいたその時点で、「私は間違っていた。やり直そう」と覚悟を決めていたら、不幸をつぼみのうちに摘み取ることができたはずです。

ところが人間というのは、窮地に陥るとつい姑息な手段に出ようとするものです。それが事態を大きくしてしまうのです。
そこで神経的にまいってしまって正常な判断力が失われ、ついにはノイローゼとなり、自分で自分がわからなくなっていくのです。

問題はスタートの時点の心構えにあったのです。