オレ子供の時から、この世の全ての意味が、本当に分からなかった。
この全ては、一体なんなんだ?、なんでわざわざノコノコ生まれて生きなきゃならんハメになってんだオレ?って、ワケが分からなかった。

一番混乱したのは、親や世間が「正しいこと」を、堂々と話したり子供に教育したりすることだった。
この世はどう考えても、そんなもんじゃないだろう?、むしろ親こそ「悪」を教えて子供を勝ち組にしなきゃならんはずが、全く真逆のこと言ってる・・なぜ? 

実際、あんたらヤってることは、子供をゴミ溜めみたいなこの世に引っ張り出して強制連行して、ありとあらゆる面倒事を勝手に押し付けて・・ 始まりからしてダマシ極悪そのものじゃないかよ?って。

もう1つハッキリ確信があったことは、広い空を見てたら、自分はずっと永く「あの空に居たんだ」という懐かしい感覚。
自分は生まれる前、永く「無」の中にいて、その平穏な宇宙が極めて快適であの平安な世界が大好きだったという、生まれ故郷のふるさとを思い浮かべて涙が出るくらい懐かしくて愛おしい感覚。

今、やっぱり思う。誰に教えられたわけでもなく直感的に感じていたあの懐かしさは、まさにど真ん中で大正解だったんだと。
だって世の中も、この世で行われてきた人間のあらゆる営みも、知れば知るほど、体験すればするほど、矛盾と嘘ゴマカシ争いしかないんだもの、要らないんだよ、こんな超ムダな超遠回りなんてね。