>>862
確かに>>863さんの言う通り何の前知識無く読んだ方がインパクトは強く、面白いと思うよ。

ただ、読んだ後にね
もちろん私の主観なのだがハイデッガーの「存在と時間」そしてドストエフスキーの「罪と罰」を再考してしまった。
ハイデッガーが言う「良心の呼びかけ」は自己の深い部分から善悪について自分が自分に語りかけるという哲学
ドストエフスキーの「罪と罰」は善悪という概念に対する眼差しが大きく流れる話だが、「罪と罰」は哲学では無く文学。

どちらも外的な善悪(産まれてしまった事への善悪)よりも
内在的な善悪を主に書かれている点で、恐怖深く
また、この二つは誤読という危険性が恐ろしく高い。

もう、この辺で辞めておくが「新幹線ナタ殺傷事件」の犯人の自室写真を写真週刊誌で見た。
彼の本棚の一番前にはハイデッガーの「存在と時間」とドストエフスキーの「罪と罰」が置かれてあった。
私は見た瞬間「ああ、、やっぱりそうかー」と残念に思った。
前提知識は要らない。しかし「誤読の危険性」は常に有ると注意をしながら読んで頂きたい。