読書について語り合いましょう part17
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読書について語り合うスレです。
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前スレ
読書について語り合いましょう part16
https://krsw.5ch.net/test/read.cgi/mental/1540897680/ 「レ・ミゼラブル」(五)を読みました
テレビドラマとも映画とも違う結末だった
解説にも書いてある通り話が面白すぎる本なのだけど、
語り手が本筋と何の関係があるのかはじめはよくわからない話をはじめてそれが長々続きがちなので読んでて時々呆気にとられてしまいます 與那覇潤「知性は死なないー平成の鬱をこえて」(文藝春秋)読了
元公立大学准教授で気鋭の論客として活躍していてこれから、という時に双極性障害を発症してしまい入院までしてしまった人の本
闘病記だけでなくハイデガーや「反知性主義」等を織り交ぜ今の世界について語ってる
しかしこれだけの文章が書けるまで回復しても大学教員として復職出来ないのは悲しいことだと思った
俺と違って華麗な経歴だけにね >>294
與那覇さん
ニッポンのジレンマで元気そうだったから、安心したよ。 >>295
そうなんだ!
ツイッターで調べてもいま、どうされてるかよく分からなくて
ありがとう
しかし與那覇さんは「中国化する日本」で一躍、時の人になりこのまま論壇の重鎮になるのかなと思いながら見てたのに人生って分からないものだわ なんでこんなに高いんだろうね
日本の精神医学会て頭おかしいんじゃないの >>304
最も効果的な脳トレとは文章の音読、朗読だそうです。 >>305
そうなんですか
アメリカでも高いのかと思ってた 「谷川俊太郎詩集」(岩波文庫)を読みました
昔は難解な詩を書いてたんだなとか
昼間からは読めないようなエロい詩とかもあった
下品ではないけど 中村文則さんの「土の中の子供」は芥川賞を受賞したときにすぐに読みました
お話づくりが巧みだなとは思ったんだけど、知識や知性で作っているという感じがぬぐえなかった
虐待を受けてきた過去のある自分としては、主人公の感情や感覚に違和感が大きかった
(確か選評で村上龍もそういう点を強く否定していた)
作品に共感された方にはごめんなさい
自分という一人の人間とはたまたま合わなかったということかもしれない
執筆当時はまだ二十代だったから、作品づくりとしては芥川賞に値する驚異の技巧だと思います 「死ぬほど読書」(丹羽宇一郎 幻冬社新書)を読みました
こういうビジネス書的な読書論はあまり弱者にやさしくはないですね
読書は仕事にも役に立つらしいが
私の仕事とはあまり縁がない
著者の無欲で正直で仕事に対して真摯な姿には敬服するしかないけれど。 >>310
だって伊藤忠商事かどっかの社長だった人だもの
ただ社長さんの中では教養のある方ですよ
上に書いてる「がっちりマンデー」に自慢気に中村天風の本を愛読書にしてた人とは大違いのガチの読書家ですから
中国で日本大使をされてましたね >>311
昭和14年生まれという世代にはガチの読書家多いでしょうね
世代的にそんな傾向がある >>312
丹羽さんの本を読んだことがあるけど学生運動してたみたい
あの時代の大学生はよく本を読んでる ただ丹羽さんはもともとは法律家志望だったようなのでマルクスの「資本論」や西田幾太郎の本は全部は読んでないと「死ぬほど読書」に書いてある >>314
知識人の「全部は」というのは真に受けてはいけない(汗)
良く言えば謙虚、悪く言うと慇懃無礼
それとマルクスと西田幾多郎の本は難解で有名なので知識人でないと読もうとすらしない訳でして・・・
もちろん俺は読んだことない(´・ω・`) >>317
面白かったですよ
字がでっかいしエッセイ風なので一見中身スカスカに見えるけど、古文書を直に調べて書いておられるので他では読めない内容ばかりです
個人的には磯田さんが岡山出身の名家のためか、岡山市や県に寄贈するために「この古文書を買わねば!」と稀少な古文書を何度も買ってるのが面白い >>318
私も趣味で古文書の読み方の勉強はしてますがからきしでして
磯田先生くらい読めたらさぞ楽しいだろなと >>319
ですよね
磯田先生も歴史小説の元ネタが活字の為かどれも同じようなになり、つまらないと結構辛口なことを書いてます
歴史作家志望のひとは古文書が読めたら相当有利だけど、そんなに簡単に読めるものではないですよね
勉強してるだけでもすごい 古文書の読み方を勉強するのもいいけど、中国語と英語を再勉強して電子書籍で読みたいものだなあ
外国語の本を読むには電子書籍は素晴らしい 「メノン」(プラトン 藤沢令夫訳 岩波文庫)を読みました
「想起説」というものは何かを知りたくて
徳は教えることができるのかというメノンの問いからはじまるのですが
ソクラテスか召使いに正方形の面積の求め方をきくと召使いは幾何は学んでいないのに正しく答えを出すことができる
ゆえに新しいことを学ぶということは自分の魂の生前の記憶から引き出しているのだという考え方
ふーむと思いました 眠気ざましのコーヒーも飲み過ぎれば不眠の原因になるが
飲むと読書が進むので飲んでいる マルクス・アウレリウス「自省録」(岩波文庫)を読んでる
哲学かと思ったら人生訓なのね
ひたすら親、兄弟や奥さんや周りの人々への感謝の言葉が並ぶ
「毒親ガー」と言ってる人とはやはり格が違う
自分に厳しく周囲への感謝を記すその謙虚さが多分欧米で必読書とされている所以だと思う うつ伏せで読書してたら、首が凄まじく痛くなって
病院行ったら椎間板潰れてるってことで注射電気牽引してるんだけど
読書するにはどんな体勢が1番いいのかねぇ >>325
難しい問題ですが
私が思うに椅子に座って読むか座布団に座って読むのがいいと思います 結局、勉強の合間に読書をちょこちょこやるのが長続きするという結論に至りました 「多読術」(松岡正剛 ちくまプリマー新書)を読みました
著者の多読ぶりはよくわかったけれど、(自分はこうはなれない)ということがわかるだけ。
そして理科が得意な人はできれば理系の大学に行って欲しいなという身勝手な感想を抱きました。 DSMの興味のある疾患のところだけ読んだ。
あまり面白さはない。医学的知識があればまた違うのかな。
値段の割には得られるものが少ない気がする。
疾患について詳しい解説があるのかと思ってたが、そうではなくあっても1ページぐらいに要約されていて読み応えがない。
これなら興味のある疾患についての専門書を買った方がまだ有意義だった。 >>330
Amazonのレビューを見ても仕事のため必要だから買ったという人が多いから
疾患についての知識が得られることはいいのだろうけど
自分のことに役立つかどうかは不安で買ってまでは読めないと思ってしまいますね >>331
あまり買う価値はないかもしれないですね
これとは別の現代臨床精神医学という本の方がまだ有意義です キルケゴールの「死にいたる病」読み終わりました
まずはこの難解な書物を読み終われたことをうれしく思います
まぁ、私の読みは相変わらず浅いのですが、以前は挫折したことを考えれば進歩です
読んでいる間は自分と言う存在の浅さをキルケゴールに嘆かれているような気分でした
彼の言う絶望とは強いて一言でいえば、自己の内面の視界が不明瞭、ということになるでしょうか
この自己は神や永遠性と接続しているわけですが、神も永遠性も望まない私には、
この書物の核心には到達できそうにありません >>332
これまた有意義かもしれないが人を選ぶ一冊みたいですね
お値段も財布に優しくないし
いや、医者は患者をどう見て診断してるのか知りたい、知りたいけど〜、
この値段(苦笑) >>334
ICD10という本もありますがおそらく日本の精神科医はこちらの方が多く参照してるかもしれませんね
DSMはアメリカ精神医学会の疾病分類なので両者に共通項は多いものの医者がどんな使い分けをしているのかはわかりません
ちなみにICDのほうはDSMより安いです
それでも日本精神医学会を通ると高くなるみたいですが。。 >>336
アメリカと日本ではいろいろな点で文化的に違うこともありますしね
ICDというものを教えてくださってありがとうございます 「存在の耐えられない軽さ」ミラン・クンデラ
冒頭からいきなり入る永劫回帰の考察・解説はなかなかわかりやすくて良いですね
ただこの小説は、永劫回帰とは別の可能性を示そうと試みるものなのかな? 永劫回帰ってどっかで読んだと思ったらニーチェの「この人を見よ」ででした 「終点のあの子」(柚木麻子 文春文庫)を読みました
連作短編集で、本のタイトルは最終話の最後まで読むと由来がわかります
女子校の人間関係は独特なので、特に男性が苦手な人でも女子校向きとは言い切れないということがわかります
朱里が「嫌な子」と思えるかそうでなく(……自分とそっくり……)と思うかで読後の感想がまるで違うはずです 「ムーミン100冊読書ノート」を読み返して
去年は70冊しか読めなかったんだな、難しい厚めの本を読むのに時間とられたな、と思った 「打たれ強くなるための読書術」(東郷雄二 ちくま新書)を読みました
って、これ10年前に読んだ気がするー!
そして読んでも知的に打たれ強くはならなかったー!
「斎藤美奈子の文章には関西の血が流れている」という京都人の上から目線の批評的な部分。
新潟県民にユーモアのセンスがあったら変だとでもいうのか、と変に腹が立った記憶がシンクロして
あ、これ読んで売っ払った本だったんだと気づいて後悔してます
そして教養主義による読書を全否定している段階で私の考えとはもはや相容れないという感じでした 無料の電子書籍をダウンロードして読み始めた
字は大きい
でも内容が難しい Kindleの字が薄かったのは単にバッテリー不足だっただけだった
ほっとした メンクリに行くのでその前に街のカフェで読書しようとして
ググったら「安価」と「お手頃」と店によって分かれてた
もちろん「安価」は安いほう
高いとは書けないから「お手頃」なのが面白いw 眼科で目の検査をしてぐったり疲れた
視力も落ちてるし眼圧も高い
視野が少し狭くなってる、というか右目の右下の部分が見えにくくなっているらしい
でも本を読むのはやめない 結局、いつものドトールで読書
習慣はなかなか変わらない 目の検査代は高かった
しかも1ヶ月後に再検査
早く引導を渡してほしいです 小説に「あの時の私の脈拍(プルス)は、たしかに百以上を打っていたに違いない。」とある
私は普段から頻脈でいつも脈が一分間に106とかザラなので特にスゴいとは思わない 漫画を読んだ後より小説を読んだ後は記憶に残りにくいのが悩み
やっぱりイラストがあったほうが記憶には鮮明に残るんだろうか >>354
何度も読むと記憶に残る
それができない場合読書の記録をつけたりAmazonにレビューを書くとよいらしい 読後感を自分の言葉で綴るのは特に良いみたいですね
清水幾太郎さんもその点は強く説いていた覚えがあります
なんでも書物が心に与えた痕跡を表現する努力を通してはじめて深い理解は生まれるんだとか
「なるほど、なるほど」と理解して読んだとしてもまだ浅い理解に留まるからと
自分もたまにしか書かないし感想へたなので偉そうに言えませんけど 以前雑誌「ダ・ヴィンチ」には「百人書評」という読者100人の本の感想を2ページにわたって掲載するコーナーが毎月ありました
これに投稿するためお題の本を毎月読んでました それを続けてみて取り上げられる喜びのほかに何か手ごたえや変化がありましたか? >>358
結構な確率で採用されたので自己顕示欲が満たされました
また、普段の自分なら読まない本も手元に取り寄せて読むことで世界が広がった気がします
読んで何の感想も思い浮かばなかった作品のときには投稿を断念しました そして私は芥川賞直木賞本屋大賞の受賞作を読むようになりました >>359
普段読まない本の感想を書くことは好きな分野の本よりもっとよいのかもしれませんね
感想を書くための読書と捉えることで、自分ももっと様々な種類の本に興味が向くのかもしれないと感じました
お答えくださりありがとうございました キルケゴールについて、雑な感想を追加
近代以降、個人は自らの意思によって自分の生き方を選択するようになってきました
つまり自分で選ぶ自由や、主体性の概念が、人々になかに新たに起こってきました
しかしこれは、人間が生きるためには生きる意味がなければならないという価値観の出現でもありました
なぜなら自らの意思で選ばなければならないということは、それができないことは無意味を意味したからです
(前近代は社会がより単純だったので個人のやる仕事(存在意義)はあらかじめ決まっていました、
しかし近代以降は社会の複雑性が増したので仕事を自分で見つけなければならなくなったのです)
キルケゴールは人間に新たにもたらされたこの内面性の空虚、無の時代に危惧を覚えたようです
この虚無に対抗し、人間の生に充実を取り戻すために生まれたのがいわゆる実存主義です
「死にいたる病」は、人間の内面の空虚(これが"絶望"の意味するものか)の、
根本的な解決策を探る書だと言っていいと思います
彼流の観察眼で、人々を観察し、中身のないと彼が思う生を、彼流に”絶望(死にいたる病)”と命名し、
その絶望を段階的に分けて分析しています
そして一言では言い表せないでしょうが、結局、人間の内面性の空虚に対抗したいわけですから、
彼は自己の内面性の充実化、精神化(明瞭な自己意識)、人間のバイタリティーの回復の必要性を訴えます
これが冒頭の「人間は精神である」の意味です(おそらくは) 俳句教室的な会に参加して俳句歳時記が欲しくなりましたがそれなりにお値段高い……
なんか手頃な入門書はないものですかね ブックオフで買った「一茶俳句集」(岩波文庫)を参考に俳句作りを試みる
「雪」の句は「はつ雪」の句が多い 「少女地獄」(夢野久作 角川文庫)を読みました
昭和八年頃から若い女の生きづらさ、ってのは現代と大差ないなと思いました
職に就いても嫁に行かされても幸せになれないのは同じ >>365
大恐慌で東北の農村の娘が大量に身売りされてた時代ですからね
そういう貧乏人に対する義憤から起きたのが昭和11年の二・二六事件 毎日のように犯罪者や無職などをさがして嬉々として叩く原因として、
合法的にいじめを行える弱者を犠牲にすることで、不満を解消しようとすること、
他人を貶めることで自身の価値を上げようとすることがある
これが差別者の典型的なみじめな心理である 渡部悦和「中国人民解放軍の全貌」(扶桑社新書)読了 密閉容器にいれて防虫剤入れておけば小さい小さい虫が本に付く可能性を減らせるかな?
虫が苦手で電子書籍に移行中なのですが紙の本しかないものの保存方法に困ってる… 紙魚(しみ)を殺すにはホウ酸団子を作るとよいそうですよ 夢野久作の短編「童貞」を読みました
童貞がないがしろにされる話(?)
救いのなさに呆然とする >>374
夢野久作という人の小説は読んだことないけど男女論が好きなのかなあ
若い人は男女問わず好きなのかも(暴言) 松本清張「点と線」を読了
どういう頭をしてたら、こんな緻密な小説が書けるのか知りたい
完璧なアリバイを崩していく描写は圧巻の一言
さすが推理小説の代表作 30日発売の本がもう売ってるんだけどこういうのってよくある? 30日発売の本がもう売ってるんだけどこういうのってよくある? この記事を参考にどうぞ
https://biz-journal.jp/2016/07/post_15746.html
昔、俺がバイトしてたときは地方は2日ぐらい発売日から
遅れてたけど今はネット書店があるので変わってるかもしれないね 「けむりを吐かぬ煙突」(夢野久作)という短編を読みました
思い出したのは「黒蜥蜴」でしたが
ちょっと違うか >>380
ネット書店の恩恵を最も多く受け取っている人間の一人が自分であるとすら思っております 「女坑主」(夢野久作)を読みましたがこれでこの文庫本は終わり
「瓶詰の地獄」という作品が読みたいです スティーヴンキングってバイオハザードとか好きじゃない人は読めないほうがいい? 富岡定俊「開戦と終戦 帝国海軍作戦部長の手記」読了 プラトンのゴルギアスを読んでるがプラトンの欠点は冗長すぎるところだなぁ
何かのまわりをブンブン飛び回るハエみたい
現代人でこんな話の運ばせかたしてる人いたらうっとうしく感じると思う
なんだかんだ今の時代の言葉は洗練されてる >>389
話が回りくどいのはソクラテスでしょうね >>390
話も回りくどいし、それ以上に議論が回りくどい
デカルトの方法的懐疑もそうだが、思いついたときに直接そうだと言ってしまってはいけないのかと思う
金を掘り当てるためにものすごい時間を消費しなくちゃいけないからプラトンは疲れる ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています