読書について語り合いましょう part17
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読書について語り合うスレです。
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前スレ
読書について語り合いましょう part16
https://krsw.5ch.net/test/read.cgi/mental/1540897680/ >>334
ICD10という本もありますがおそらく日本の精神科医はこちらの方が多く参照してるかもしれませんね
DSMはアメリカ精神医学会の疾病分類なので両者に共通項は多いものの医者がどんな使い分けをしているのかはわかりません
ちなみにICDのほうはDSMより安いです
それでも日本精神医学会を通ると高くなるみたいですが。。 >>336
アメリカと日本ではいろいろな点で文化的に違うこともありますしね
ICDというものを教えてくださってありがとうございます 「存在の耐えられない軽さ」ミラン・クンデラ
冒頭からいきなり入る永劫回帰の考察・解説はなかなかわかりやすくて良いですね
ただこの小説は、永劫回帰とは別の可能性を示そうと試みるものなのかな? 永劫回帰ってどっかで読んだと思ったらニーチェの「この人を見よ」ででした 「終点のあの子」(柚木麻子 文春文庫)を読みました
連作短編集で、本のタイトルは最終話の最後まで読むと由来がわかります
女子校の人間関係は独特なので、特に男性が苦手な人でも女子校向きとは言い切れないということがわかります
朱里が「嫌な子」と思えるかそうでなく(……自分とそっくり……)と思うかで読後の感想がまるで違うはずです 「ムーミン100冊読書ノート」を読み返して
去年は70冊しか読めなかったんだな、難しい厚めの本を読むのに時間とられたな、と思った 「打たれ強くなるための読書術」(東郷雄二 ちくま新書)を読みました
って、これ10年前に読んだ気がするー!
そして読んでも知的に打たれ強くはならなかったー!
「斎藤美奈子の文章には関西の血が流れている」という京都人の上から目線の批評的な部分。
新潟県民にユーモアのセンスがあったら変だとでもいうのか、と変に腹が立った記憶がシンクロして
あ、これ読んで売っ払った本だったんだと気づいて後悔してます
そして教養主義による読書を全否定している段階で私の考えとはもはや相容れないという感じでした 無料の電子書籍をダウンロードして読み始めた
字は大きい
でも内容が難しい Kindleの字が薄かったのは単にバッテリー不足だっただけだった
ほっとした メンクリに行くのでその前に街のカフェで読書しようとして
ググったら「安価」と「お手頃」と店によって分かれてた
もちろん「安価」は安いほう
高いとは書けないから「お手頃」なのが面白いw 眼科で目の検査をしてぐったり疲れた
視力も落ちてるし眼圧も高い
視野が少し狭くなってる、というか右目の右下の部分が見えにくくなっているらしい
でも本を読むのはやめない 結局、いつものドトールで読書
習慣はなかなか変わらない 目の検査代は高かった
しかも1ヶ月後に再検査
早く引導を渡してほしいです 小説に「あの時の私の脈拍(プルス)は、たしかに百以上を打っていたに違いない。」とある
私は普段から頻脈でいつも脈が一分間に106とかザラなので特にスゴいとは思わない 漫画を読んだ後より小説を読んだ後は記憶に残りにくいのが悩み
やっぱりイラストがあったほうが記憶には鮮明に残るんだろうか >>354
何度も読むと記憶に残る
それができない場合読書の記録をつけたりAmazonにレビューを書くとよいらしい 読後感を自分の言葉で綴るのは特に良いみたいですね
清水幾太郎さんもその点は強く説いていた覚えがあります
なんでも書物が心に与えた痕跡を表現する努力を通してはじめて深い理解は生まれるんだとか
「なるほど、なるほど」と理解して読んだとしてもまだ浅い理解に留まるからと
自分もたまにしか書かないし感想へたなので偉そうに言えませんけど 以前雑誌「ダ・ヴィンチ」には「百人書評」という読者100人の本の感想を2ページにわたって掲載するコーナーが毎月ありました
これに投稿するためお題の本を毎月読んでました それを続けてみて取り上げられる喜びのほかに何か手ごたえや変化がありましたか? >>358
結構な確率で採用されたので自己顕示欲が満たされました
また、普段の自分なら読まない本も手元に取り寄せて読むことで世界が広がった気がします
読んで何の感想も思い浮かばなかった作品のときには投稿を断念しました そして私は芥川賞直木賞本屋大賞の受賞作を読むようになりました >>359
普段読まない本の感想を書くことは好きな分野の本よりもっとよいのかもしれませんね
感想を書くための読書と捉えることで、自分ももっと様々な種類の本に興味が向くのかもしれないと感じました
お答えくださりありがとうございました キルケゴールについて、雑な感想を追加
近代以降、個人は自らの意思によって自分の生き方を選択するようになってきました
つまり自分で選ぶ自由や、主体性の概念が、人々になかに新たに起こってきました
しかしこれは、人間が生きるためには生きる意味がなければならないという価値観の出現でもありました
なぜなら自らの意思で選ばなければならないということは、それができないことは無意味を意味したからです
(前近代は社会がより単純だったので個人のやる仕事(存在意義)はあらかじめ決まっていました、
しかし近代以降は社会の複雑性が増したので仕事を自分で見つけなければならなくなったのです)
キルケゴールは人間に新たにもたらされたこの内面性の空虚、無の時代に危惧を覚えたようです
この虚無に対抗し、人間の生に充実を取り戻すために生まれたのがいわゆる実存主義です
「死にいたる病」は、人間の内面の空虚(これが"絶望"の意味するものか)の、
根本的な解決策を探る書だと言っていいと思います
彼流の観察眼で、人々を観察し、中身のないと彼が思う生を、彼流に”絶望(死にいたる病)”と命名し、
その絶望を段階的に分けて分析しています
そして一言では言い表せないでしょうが、結局、人間の内面性の空虚に対抗したいわけですから、
彼は自己の内面性の充実化、精神化(明瞭な自己意識)、人間のバイタリティーの回復の必要性を訴えます
これが冒頭の「人間は精神である」の意味です(おそらくは) 俳句教室的な会に参加して俳句歳時記が欲しくなりましたがそれなりにお値段高い……
なんか手頃な入門書はないものですかね ブックオフで買った「一茶俳句集」(岩波文庫)を参考に俳句作りを試みる
「雪」の句は「はつ雪」の句が多い 「少女地獄」(夢野久作 角川文庫)を読みました
昭和八年頃から若い女の生きづらさ、ってのは現代と大差ないなと思いました
職に就いても嫁に行かされても幸せになれないのは同じ >>365
大恐慌で東北の農村の娘が大量に身売りされてた時代ですからね
そういう貧乏人に対する義憤から起きたのが昭和11年の二・二六事件 毎日のように犯罪者や無職などをさがして嬉々として叩く原因として、
合法的にいじめを行える弱者を犠牲にすることで、不満を解消しようとすること、
他人を貶めることで自身の価値を上げようとすることがある
これが差別者の典型的なみじめな心理である 渡部悦和「中国人民解放軍の全貌」(扶桑社新書)読了 密閉容器にいれて防虫剤入れておけば小さい小さい虫が本に付く可能性を減らせるかな?
虫が苦手で電子書籍に移行中なのですが紙の本しかないものの保存方法に困ってる… 紙魚(しみ)を殺すにはホウ酸団子を作るとよいそうですよ 夢野久作の短編「童貞」を読みました
童貞がないがしろにされる話(?)
救いのなさに呆然とする >>374
夢野久作という人の小説は読んだことないけど男女論が好きなのかなあ
若い人は男女問わず好きなのかも(暴言) 松本清張「点と線」を読了
どういう頭をしてたら、こんな緻密な小説が書けるのか知りたい
完璧なアリバイを崩していく描写は圧巻の一言
さすが推理小説の代表作 30日発売の本がもう売ってるんだけどこういうのってよくある? 30日発売の本がもう売ってるんだけどこういうのってよくある? この記事を参考にどうぞ
https://biz-journal.jp/2016/07/post_15746.html
昔、俺がバイトしてたときは地方は2日ぐらい発売日から
遅れてたけど今はネット書店があるので変わってるかもしれないね 「けむりを吐かぬ煙突」(夢野久作)という短編を読みました
思い出したのは「黒蜥蜴」でしたが
ちょっと違うか >>380
ネット書店の恩恵を最も多く受け取っている人間の一人が自分であるとすら思っております 「女坑主」(夢野久作)を読みましたがこれでこの文庫本は終わり
「瓶詰の地獄」という作品が読みたいです スティーヴンキングってバイオハザードとか好きじゃない人は読めないほうがいい? 富岡定俊「開戦と終戦 帝国海軍作戦部長の手記」読了 プラトンのゴルギアスを読んでるがプラトンの欠点は冗長すぎるところだなぁ
何かのまわりをブンブン飛び回るハエみたい
現代人でこんな話の運ばせかたしてる人いたらうっとうしく感じると思う
なんだかんだ今の時代の言葉は洗練されてる >>389
話が回りくどいのはソクラテスでしょうね >>390
話も回りくどいし、それ以上に議論が回りくどい
デカルトの方法的懐疑もそうだが、思いついたときに直接そうだと言ってしまってはいけないのかと思う
金を掘り当てるためにものすごい時間を消費しなくちゃいけないからプラトンは疲れる まわりくどいと感じるのは学があるからだと思う
彼らは学のない人にも伝えようと丁寧に書いてるんだと思う 私には学がないのでただ(丁寧に喋ってるなぁ)と読んでいて思った 多分理解出来ないが、
純粋理性批判 熊野訳
買ってきたw >>395
以前挑戦したことがありますが挫折しました
頑張って 谷川俊太郎の「ひとり暮らし」を読んでいます
エスキモーの人々は食べ物を求めて氷原を移動していていよいよ食料がつきたとき
エスキモーの老人はその場に座り込み、他の人々は老人を残して行くとありました
厳しい環境でやむを得ないでしょうが、異国であることを差し引いても、
あまり人間が冷たいと感じないことが不思議でした >>395
熊野訳というのはどこの出版社のものですか? >>398
作品社から愛蔵版が出ております。
中山元訳と迷いましたが、熊野さんで >>399
教えてくださってありがとうございます。
愛蔵版てのはAmazonにはなかったですね >>400
愛蔵版と表記してないだけだと思います。 >>401
「作品社」というのも見つかりませんでした あ、見つかりました!これはなんか立派な本ですね
カッコいい 「はじめての俳句」的な文庫本を万引きする夢をみました 「打たれ強くなるための読書術」という本に載っていた「大人のための世界の名著50」(木原武一 角川ソフィア文庫)をマケプレで購入
要約やあらすじなども載っていますが
読むべき本はまだたくさんあるというチェック機能を果たす本にするつもりです 夢にみるほど重症なので我慢は体に悪いと思い「今からはじめる人のための俳句歳時記」をポチってしまいました
何も参考にしないで俳句を作るということは大変苦しいものでした ドトールで読書してきた
隣の60代ぐらいのおばちゃんがコーヒーを残したまま去っていったのでビックリ
当分隣に人がいない状態で広々と読書出来たから、こっちは良かったけどね みじめな毎日だからこんな場所で男叩きコピペ貼って
マウント取ってうっぷんばらしするだけの不毛な日々
死にたいよ >>408
ドトールで勉強やら仕事やらしている人を見ると大変そうだなと思いますね 「シェリー詩集」の中の「アドネース」という長ーい難解な詩をやっと読み終えました
難しかったです マルクス・アウレリウスの「自省録」(岩波文庫)を読了
倫理観が高すぎて参考にならない まさにストイックですからね
理性を最高の律法とする考えは私にも馴染みませんでした
倫理観が高いというのは人々がそれだけ素朴だったということかもしれません
ソクラテスも善を知るものはそれを行う、それを行わないものは善を知らないと言ってます
善を知っていて行わないという発想がないんですね、それくらい単純素朴です それは「行動が伴って初めて善である」というだけでは?
発想力というより「善」という概念の定義の問題というか そうかもしれません。ただし、ソクラテスは善がどのようなものかを知っているのに、それを行動に移さない場合があることについて何も言及していないことは確かです。 行わない者は善を知らないんだから、その定義からして、「知ってるが行わない善」なんて存在しないとなるかと ここではソクラテスの定義にこだわりたいわけではありません
行動に直結する善しか問題にならなかったのはなぜかということです
「これこれの行動をするのはいいことだ」と知っているにもかかわらず行動に移せない人々への考察が一切欠如しているんです
善の問題を論じているのに、そこに触れないというのは少し不思議に思えます
「そういう人は善を知らないから」とバッサリ切って雑に片付けていいものとも思えません
私の答えは、その必要がないほどに人々が単純だったからです
善行を思い立ったらすぐ行為できるような単純性があったのだと思います >>414
>>418
アウレリウスが生きた少し前の時代に暴君ネロがいるので人々が素朴だったからというのは疑問があるけど
>善を知っていて行わないという発想がないんですね
というのはそのとおりでアウレリウスは性善説の人だというのが感想
つまりアウレリウスのような倫理観の高い哲人皇帝には
凡人の煩悩は理解できないのだと思う
こういう本は座右の書にはなるけど(実際に欧米では座右の書にしている知識人が多いそうな)
自分のような煩悩まみれの人間には実践できない ネロは例えとしては違うかな
浅学の俺はアウレリウス以前に善を知っていて
それを行動に移さなかったローマ・ギリシアの有名人の具体例は
思い浮かばないが、古今東西問わず善とは何かを知ってても
行動に移せない人はたくさんいたと思う
そこを全く考察してないのはアウレリウスの限界というよりは
美点と言うべきか
親戚にいたら近寄りたくないタイプのオッサンだなあw >>420
もしかすると彼らにとっての善とは意志に内在するもので、それ以外のものはまがいものにしか見えなかったのかもしれませんね
単純さについて加えれば、彼らにとっては人生が苦しいときの自殺も合理的で善い行為でしたね
今ではあまり考えられません、少なくとも精神的葛藤があるものです
セネカなんかは、自殺を究極の自由だとも捉えていました >>422
ソクラテスだけでなくセネカも自省録の中に出てましたね
>>423
カントは時代が全然違う 「シェリー詩集」(佐藤和夫訳 新潮文庫)を読みました
現代の現代詩はこんーなに使命や意義が深くない、と「詩の擁護」という詩論を読んで思いました >>426仮に現代詩が深さを欠いていても、おそらくそれは仕方がないのでしょう
昔の詩人は神のお告げを伝える巫女にも似た媒介役を果たしていたと思いますが、
今日の人々のあいだでは自然や神が昔ほどの全体的支配力を持ちません
当然時代の波の影響を詩人も免れまないのだと思います >>427
そうです
昔というか19世紀ごろまでののヨーロッパの詩は神話や宗教と密接に関わっていますが
現代日本ではそんな風でもないですから 日本の詩というと俳句や短歌になるのかな
俳句は世界一短い詩だという
日本の詩は詳しくはないけど、俳句や短歌は個人的な心情を詠ったもので使命や義務感は感じられませんね
ただ内面の感情表現の豊かさを詩や俳句、短歌だけで無く日本の小説は持っていてそこがベトナムや中国、韓国などアジア圏では受け入れられているそうです 日本には西洋のような神はいませんが、
西洋でもより原始的なアニマやギリシャのプネウマのようなものは
日本人も直観的に感じ取ってきたのかなあと思いました
明治以後アニミズムが人間に限定されたという批判はありますが なんとなく九鬼さんを読みたくなりました
「情緒の系図」を読んでいます ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています