もう15年以上経つのに、亡くした猫の事を思い浮かべる度に、悲しくて悲しくて涙が止まらない

警戒心が強く人間が苦手な若い野良猫だった
ある夜家の近くで悲しい声で鳴いてたのが心配で見に行ったのが初対面だった
当時自分は子どもで、猫が来たら餌は用意できても、祖母の反対で家の中で世話してあげられなかった
出逢って数年の冬、雪が激しかった日以降うちへ姿を見せない日が続いて少し気になっていた
ただうちに来るようになる以前から、猫出入り自由の多頭飼いの近所の家でも過ごしていたのを知っていたので、そこで雪を避けて過ごしているのかなとも考えていた
ある日、向かいの家の人が、この猫よくお宅に来てなかった・・・?って段ボールを抱えてきた
その人の敷地内の段ボールの中で丸くなって亡くなっていたのを見つけて報せに来たという、その子の遺体だった

ショックだった、亡くなっていた事もだけど
うちのすぐお向かいの家の敷地内で息を引き取っていた、すぐ近くにいたのに気付いてあげられなかった
自分がご飯を用意して、うちに来るようになったから、そこで死を迎える結末になったと思った
うちで飼ってあげられていたなら今も生きていたんじゃないかと思うと、罪の意識で苦しくて、胸が張り裂けそうで悲しくて

その子のお墓の傍で詫びながら死んでしまいたいと今でも思う
あの時見つけてあげられなくてごめん、気を許してくれていたのに自分はそれを裏切った、その償いだって
何で何の罪もないあの子が若齢で冷たく一人で死を迎えて、最低な自分が今も生きているのか理由がわからない