母は統合失調症、32歳女性の苛酷な今を語る

 「中学卒業までは、統合失調症の母とふたり暮らしをしていました。症状が悪化し、妄想にとりつかれて暴れたりする母に『おかしい』と言うこともできず、こらえきれず学校の先生に話しても、
『せっかく生んでくれた母親にひどいことを言うなんて』と責められたこともあります

ある女性のメッセージです。家族が統合失調症だと子どもはどんな生活をして、どんな困難を抱えているのでしょうか。

生活”というものをもったことがない

■石崎祐実さん(仮名)、32歳。5年ほど前にある資格を取り、専門職に就いています。

 母親は、祐実さんのものごころがついた頃から統合失調症でした
家族は母親と祐実さんのみ。父親は医者ですが、祐実さんが生まれてすぐ母親と別居し、小学校のときに離婚しています。祐実さんはずっと、病気の母親とふたりきりで暮らしてきました。

祐実さんは大変孤立した状況にあったのです。

 「母はずっと薬の副作用で寝ているんですが、隣の(母の)部屋からうめき声がしたり、何か訳のわからないことを言い出したり。聞かないように、私はずっと怖くて本や漫画を読んだり、音楽を聴いたりしていました。」

食事を作ってもらったことは、ほとんどないです。小学校中学年の頃からずっと、毎日千円を渡されて『これでどうにかしなさい』と

症状がひどいときは、母は『自分のお金を盗まれている』という被害妄想を抱いて、口座があった近くの郵便局に怒鳴り込んだり、
警察に行ってワーッと喚いたり。近所の人は『あの家の子どもだ』という目で私を見ます。悪化したときは、妄想にとりつかれて暴れることもありました。だから、いつも緊張していました。」

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181203-00251962-toyo-soci&;p=2