そこで父親に「"アメリカの生活を売る"店をやろうよ」と打ち明ける。
こうして1976年2月、ビームス1号店が原宿にオープンする。
「ライフスタイルを売る」というコンセプトの通り、当初は「アメリカンライフショップ・ビームス」と謳っていた。

今の原宿店からは想像もできない、わずか6.5坪のスペースだった。
「しかもそのうち3坪をストックにしたから、店は3.5坪。わずか7畳の店。
そこをUCLAの学生の部屋みたいにして。
『ありそうなもの』を置いた。ろうそく立てやネズミ取り、お香やTシャツとか。
売れるのは結果的には洋服なんだけど、服だけじゃないライフショップ、ライフスタイルの提案の店を考えたかった」。
1号店の名残りは現在も原宿店にある。それが床に打たれた"ビス"だ。