私の書いた寓話だよ(´;ω;`)

タイトルは「もっと悪くなってやる」

「昔々動物たちが仲良く暮らす動物村がありました。が、どこにだって自分より弱い者をいじめることが享楽の者がおります。
この動物村だって例外ではありません。自分より弱い羊やウサギ、リスなどをいじめる悪い狼が居ました。
狼は毎日のように自分より弱い動物に嫌がらせをします。或日それを見ていて嫌気がさした犬は動物村の会議で狼のことを持ち出しました。
が、狼は自分より強い者には、猫のように従順なので、動物村の長老のライオンは「狼だって根は悪いやつじゃない。
優しくしてやれば狼だって優しくなる」と言いました。続けて副長老のゾウは言いました。
「怨みは怨みによっては終わらず。ただ慈しみによってのみ終わる。
狼を村から追放したところで怨みは晴れない」と諭すように言いました。
それからも狼を擁護する発言が上がり、会議の結果は「狼にもっと優しく接する」になりました。
狼に毎日のように嫌がらせをされてる羊やウサギやリスは勿論この結論に納得はいきませんでしたが、会議の結論なのです。しぶしぶ了承をしました。
それから翌日からは動物たちは狼に優しく接するようにしました。が、日に日に狼は嫌がらせをエスカレートさせてゆくばっかりなのです。
なんとも狼はそれを「悪くなれば優しくされるのか。じゃあもっと悪くなってやる!」という考えを起こしたからです。何日と我慢をしましたが、
流石に七日も経てば嫌気がさしてきます。再び「狼の嫌がらせ」について動物会議で話し合われることになりました。
会議の結論は「狼を動物村から追放をしよう」というものでした。翌日動物村の兵士たちが狼を追放しようと手を引きます。狼は手を引かれ追放される最後の瞬間にいいました。
「俺は何も悪くないのに追放される。もっと悪くなってやる!」」

以上です。性悪説を主張する話です。「悪人は優しくされても厳しくされてもどっちにしろ悪くなってゆく」という風刺です。