おまえら仕事ないなら自衛隊入れば?

深刻化する”自衛官のなり手不足” キーワードはいじめ
2019.04.26 23:00

自衛隊の人員不足の問題が表面化している。状況を改善すべく、防衛省では最前線で活躍する若者たちを紹介するだけでなく、アニメを用いたポスターやCM、
芸人が様々な任務に挑戦する動画など、あの手この手でリクルートに力を入れているが、定員の24万7000人に対して、22万6000人と定員割れの状態。

AbemaTV『AbemaPrime』では、元陸上自衛官で防衛庁長官・防衛大臣を歴任した中谷元衆議院議員、軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏とともに、自衛隊の現状を議論した。

かっこいいCMと現実とのギャップも感じた。規則違反をした際に書かされたという反省文には、文字がぎっしり。「清掃時間なのに
戦闘服にアイロンをかけてしまったということで、"これ1枚、全部埋めてこい!!"って。普通の企業だったらパワハラになると思うけど、自衛隊では上官の命令は絶対だから」。

有事の際には身勝手な行動は許されない自衛隊では、上官の命令や規則を体に覚えこませるため、一般社会とは異なる文化が存在する。しかし入隊してからそのことに気付く若者も多く、時には脱走する人も現れるという。
「1年に2、3回くらいあった。街中で見つかるまで探した。いじめに耐え切れなくなって逃げ出して、最終的には自殺した人もいた」。

元航空自衛官の小西誠さんは、15年前から"自衛官人権ホットライン"という相談窓口を開設、現役自衛官やその家族からの相談に乗ってきた。パワハラやいじめなど、これまでに受けた相談の件数は延べ3000件に上る。

中谷氏は「いざという時に役に立てるよう、日々トレーニングを重ねている。10人、100人と、チームでやるのが自衛隊。やはり集団生活すると、最初はかなり精神的に辛いと思う。」

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