統合失調症の妄想を持つ人との対応の仕方社会心理学教授の記事

例えば実際にいた統合失調症のケースだと

「スカイツリーから電波が出て僕の脳をコントロールしている」という妄想もあれば、客観的には何も起きていないのに「近所の人みんなが私を攻撃してくる」とか

他の人が「そんなことはない」と言っても、まったく聞き入れません
統合失調症は、普通の人から見ると了解不可能です

「全国民が私を見張っていて、毎日のテレビニュースで私のことを言っている」といったものもありました
了解不可能とは、「そういうふうに感じることって、あるよね」とは思えないことです。

以前私の講演会場でお会いした方は、「脳にはチップが埋め込まれている。これを取り除かなければ」とおっしゃっていました

私に、大量の資料を送ってきて、何とかしてくれと依頼してきました。そのために努力していないことを強く責められました。
「脳にはチップが」というのが間違っているのですが。

たとえば、近所の人みんなが私に嫌がらせをするなどのことを言い始めます。最初に話を聞くと、本当にそんなことが起きているとも思えます。
でも、よく話を聞くと、とてもそれが事実とは思えない内容を話しはじめます。たとえば、通りすがりの人も含めて全ての人が私に嫌がらせするといった話です。

本人はとても悩み苦しんで、どうにかしようとするのですが、その言動によって、かえって近隣とのトラブルにもなります。

「お前は何もわかっていない! 私達は本当に日本中から(ある組織から)集団ストーカー行為を受け、電波攻撃を受けているのだ!」といったのもありました

以前であれば、妄想話を聞くのは周囲の人だけでした。けれども、現代ではブログやツイッターなどネットで情報発信ができます。
似たような妄想を持った人同士がネットで交流し、互いの妄想がさらに強まることもあります。

妄想を肯定すると妄想はさらに強くなることがあります。
かといって「それは妄想だ!」などと否定すると、相手との人間関係が悪くなったり、強く反論されかえって妄想が強まることもあります。
めんどくさいとは思いますが否定も肯定もせずに
優しく接してあげてください