自分とは何なのでしょう。ひねくれた思考に基づいた子供っぽい質問ではありますが、
これに答えることは意外に難しいかと思います。しかしながら、その根拠が正当であるかどうか誰にも説明出来ません。
いっそのこと無理やり境目を定義するよりも、最初から境目なんか存在しなかった。。。
そう考えてしまう方がすっきりするかも痴れません。
つまり、私たちは人間という個体ではないのです。私たちは人間よりもっと大きな、例えるなら命という個体です。
人間とは、あくまで牛とか稲とか水とかそういった様々なモノと分子を交換しながら成立している形態にすぎず、
私たちはそれに宿る命なのです。ですから、人間という概念は最初から、私たちとイコールではないのです。
『自分』とは『人間』という概念として切り取って存在できるようなモノではありません。
牛や稲や海や空と、境界なく混ざり合いながら共存している、そんな状態を『自分』というのです。
牛も稲も海も空もこの世界を形作る、命という大きな流れの一部です。それはつまり、私たちの一部だということです。
つまり、この世界を包括的にみれば全て『自分』であり、しかし一部だけ切り取ってしまうと、
すべてのモノが『自分』ではない。こういう図式が、真実にもっとも近いのではありませんか。