過感受性精神病
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過感受性精神病(かかんじゅせいせいしんびょう、supersensitivity psychosis)とは、
多剤大量や高用量の抗精神病薬の投与によって、薬の作用に対する耐性が形成された状態であり、
大量の抗精神病薬によってドーパミンD2受容体が上方制御され、
抗精神病薬の減量や中断によってすぐに悪化した精神病が見られることが特徴である。

より多くの抗精神病薬を必要とする状態となり、抗精神病薬の減量により精神病症状が再燃しやすい。
過感受性精神病と遅発性ジスキネジアはよく併発する。過感受性精神病は基礎疾患とは関係なく生じることもあり、
抗精神病薬の中止や減量における離脱時の症状として生じ誤診される恐れがある。

統合失調症が慢性化し治療抵抗性となる原因として抗精神病薬の多剤大量投与が指摘されており、
適正な抗精神病薬の使用が要求されている。

過感受性精神病は薬の減量と共に、つまり離脱症状として出現する精神症状の悪化であり、
しばらくのちに症状が再燃する症状の再発とは異なる。