グレタへの脚光「世界の終わり」煽る空気のワナ
──不安・不満募る人を大量に生み出し食いものに
https://toyokeizai.net/articles/-/326179

グレタ・トゥーンベリさん(17歳)。
まるで彼女の予言が的中したかのように、オーストラリアの森林火災が拡大し続けている。

わかりやすい例を挙げれば、「気候危機が続くなら子どもは産まない」と宣言する女性たちが
1990年代後半から2000年生まれの「Z世代」を中心に現れていることだ。

カナダの女子大学生が始めたキャンペーン「#NoFutureNoChildren(未来がなければ子どもは持たない)」は、
およそ1カ月の間に5000人以上が賛同した。
これは図らずも人口減少社会を正当化するだけでなく、「産まないほうが地球環境にとって倫理的だ」といった、
いわゆる従来の価値基準を反転させるものである。

「出産は倫理に背き、多産は悪」というかつての反出生主義のリバイバルといえる。