芥川賞に対抗して新潮社が創設したのが三島賞というのは納得できる。
芥川龍之介と同質の作家なら、対抗できる名前が見つからない。
そのころ日本人としてノーベル文学賞作家は川端康成だけだった。
しかし個性的な作家という点では、川端では芥川よりインパクトが弱い感じがする。
そこで異質の個性として際立つ三島由紀夫を賞の冠にしたのは、成功していると思う。