『コロナ後の世界』(文春新書)を読みはじめた。
第1章のジャレド・ダイアモンドが何を言うのか期待していたのだが、コロナ後の世界というより、これからの世界。
コロナに関してはすこしで、少子高齢化や男女格差、国防など多方面に広く浅く語られている。(インタビュアーも深く突っこんでいなかったのだろうか?)

特に目を引くような話ではないが、ジャレド・ダイアモンドに同意する提言は、
・日本も定年退職制度を無くし、まだ働きたいと思っている能力の高い高齢者がクリエイティビティを発揮できるように、
(経済的な事情からではなく)働きたいか働きたくないかを選択できるオプションが必要。
・日本の女性は教育レベルが高く、労働者としても優秀。先進諸国のように女性が働ける社会環境をつくるべき。

能力の高い高齢者や女性、そして移民労働者を受けいれるベネフィットとリスクがバランスする適切なポイントでの採用によって、日本の人手不足の問題は乗り越えられるという。

また、世界的に若者がアクティビストになってきている現状――グレタ・トゥーンベリの登場や香港の若者たちのデモに世界は希望があると言っている。