東京都足立区議会で、自民党の白石正輝議員が少子化問題に関連して
「日本中がLGBTになってしまうと足立区や日本が滅んでしまう」と発言。偏見に基づく差別的な言動に批判が集まっている

その後「B(バイセクシュアル)とT(トランスジェンダー )は生まれつきだが、レズとゲイについては、もし足立区に完全に広がったら足立区民がなくなってしまう」と述べ、
さらにレズビアンやゲイが「法律で守られている足立区は滅んでしまう」と続けた。

性の多様性を教育で取り上げることについては「普通に結婚をして、普通に子どもを産むことが、いかに人間にとって大切なことか」と話し、
足立区教育長にLGBTについて取り上げることの是非を質問した。

また、自身が3人の子どもを育てていることに触れ「ああ、子どもを産んでよかったな」と述べ

「国会議員が子どもを最低3人は産んで欲しいと発言すると、女性蔑視だとめちゃくちゃに叩かれてしまった」と発言した。

白石議員の発言は、事実に基づかない憶測や偏見で少数者をおとしめる極めて悪質なものだろう。

「日本中がLGBTになると国が滅びる」という点については論理的にも破綻している。

「BやTは生まれつきだが、レズやゲイが広がったら足立区民がなくなってしまう」という点も、全く論理的ではない妄言といえる。

自身が子育ての経験から「ああ、子ども産んでよかったな」と述べたが、出産したのは白石議員ではないだろう。

近年は、LGBTに関する政治家の差別的な発言が増えている。

自民党・平沢勝栄議員が「LGBTばかりになると国がつぶれる」と発言
最近も性暴力被害に関し「女性はうそをつける」などと差別的な発言をし批判を集めている
自民党・杉田水脈衆議院議員による「LGBTは生産性がない」という言説だろう。

これらの議員に共通するのは、まさに子ども産めるか産めないかという「生産性」による考えだ。

https://news.yahoo.co.jp/byline/matsuokasoshi/20201003-00201360/