よく思いだすのが、むかしテレビで観た特集「今日で地球が終わるとしたら最後の一日をどう過ごしたいですか?」。
たくさんの視聴者から真剣な回答が届いた。人それぞれ。その人の人生を想わせるような最後の一日ばかりだった。
しかし、記憶に残っているのは1件だけ。

それは大人ではなく、高校生の男の子の答えだった。
「いつもと同じ一日を過ごしたい。学校に行って、友だちとふざけて笑いあって、家に帰って夕食を食べながら家族と今日一日あったことを話す。その後は自分の部屋で宿題をしたり、好きな音楽を聞いたり、好きなあの子の笑顔を思い出したりする。そしてペッドに入って、今日も一日楽しかったなって思いながら最後の一日を終わりたい」

きょうが最後の一日でもかまわない。そう思えるような毎日が送れているのは最高の人生ではないだろうか。