この嫁さんにすら負けているのがお前らなんだよな
お前らがこのけち臭いバイクで走っている横を、大型バイクに乗った亜麻色の長い髪が走り抜けていく
羽のように丘を下り、やさしい彼の元へ
ヘルメットのシールドはこちらに向かって光もしない
彼女には諸君らなど、流れゆく背景の一部に過ぎない