「何が言いたいんスか?」
「高速道路に乗るんだけど…原付じゃ乗れないよね?」
「…大丈夫っスよ!120kmメーターついてるし、タイヤは速度記号上150kmまで行けますし、
ブン回せば皆さんに迷惑かけないくらいのスピードは出ますし!」
爆笑の渦が起こった。そしてカワサキオヤジは苦笑いしながら言った
「原付は高速道路を走っちゃダメなんだよ。それにその車体を見てごらん」
視線を落とす。そこには農道を走る普通のカブと変わらない貧弱な車体があった
「高速道路は80〜100km/hくらいで流れてるからね。君の原付じゃ安定してついていけないよ(苦笑」

俺は泣きながら家に帰ると、そのまま枕を濡らして眠ってしまった
目を覚ますと午後10時、パソコンの電源を入れてあのサイトを覗いてみる
そこの掲示板には、今日のツーリングオフを楽しそうに振り返るメンバーたちの書き込みがあった
俺は偽ハンドルネームを使って『カワサキオヤジ臭ぇんだよ!死ね!』と書き込む。
すぐに管理人からのレスがあった
『C125キッド君だね。当サイトのルール通り、君をアク禁にします』