ジョー監督は、問題は「サプライズの欠如」にあると指摘する。
あらゆる物語があふれてしまった現代にあって、2時間の映画は「子どもたちでさえ、冒頭の5分を見れば結末を予想できることもある」というのだ。

そんな中、Netflixをはじめとしたストリーミング・サービスは、自社製作のドラマシリーズを一挙に配信するという手立てを講じた。
全10時間以上を一気見する“ビンジ視聴(一気見)”というスタイルが選択されることから、
これらの作品はドラマではなく“10時間の映画”とも形容される。以前、ジョー監督はこのようにも述べていた。

「Netflixやマーベル、スター・ウォーズ。これらの目覚ましい革新は、観客がストーリーテリングの新たな形を熱望した結果です。
[中略]次の10年、15年で、物語の語りかたは劇的に変化すると思います。」
https://theriver.jp/two-hours-film-dead/