観たよ。

↓以下ネタバレ含む。

俺には得るものはなかったかな。
名も無きチンピラの一生って感じ。
役作りか知らんがデニーロ演じるフランクが終始飄々としてて不気味。
保身の為にこの世の全ての悪行を尽くし、
どんな顔して娘に会いたいと言うのだろう。
俺には黙して語らぬ深遠な人物というより、
欠落した、壊れた人間にしか見えなかった。
チカーノになった日本人ていうドキュメンタリーで本職の奴も言ってたがヤクザな世界で生きる死ぬは、単純に運しかないと。
フランクも単なるラッキーマンでなんとか寿命を全うできた凡夫でしかない。
そうなると凡夫の一生を描くのに3時間ではとても足りないのではないか。
この映画がやりたかったのは文学なんだろう。
しかし文学は本でしか成立しないという、事実を改めて思い知った次第。