呪怨のレビューの総評部分
傑作らしい

総評
昭和の終わり、平成の始まりを描く『呪怨:呪いの家』は、同じく年号をまたいだ現代とも空気感を共有する。近年は、シティポップや当時のポップカルチャーの再評価により、90年代前後がノスタルジックな良き時代として表現されることが多い中、その化けの皮を剥がさんばかりの切実さで、日本社会における負の側面を見事に描き出した意欲作である。シリーズの原点、オリジナルビデオ版『呪怨』からちょうど20年目にして、原作と肩を並べるレベルの作品が誕生した。本作は、ホラーのキャラクター化に一石を投じることで、ジャパニーズホラーの再定義すらしてみせた。

https://jp.ign.com/juon-origins/44891/review/j