一方、生徒は自殺する前何度も家出を試みており、そのたびに母親は学校に捜索を依頼。
家出を担任の責任と主張、大量のビラを作らせたり校長や教頭に謝罪を求めるなどしてい
た。また家事全般を生徒がしなくてはならないため学校に来ることが難しく、担任の面談
に「学校に来たいし部活もしたい」と答えていた。生徒に対する虐待、ネグレクトが疑わ
れ、県教育委員会や児童相談所が母子分離措置を計画していた矢先の自殺だった[1]。

生徒の母親は3度の離婚歴があり、職場、所属したママさんバレーボールチームなど行く
先々でトラブルを起こしていた。我が子である生徒を幼少期より半ば育児放棄し「死ね」
と罵倒し続けていた[2]。
マスメディアの取材
この事件は全国ネットのテレビニュースやワイドショーでも報じられた、自殺した生徒の
母親は自宅に入ったテレビカメラの前で実名を名乗り、素顔も晒して取材に答えている。
 乱れた字で書かれた遺書には、「お母さんがねたので死にます」と書かれていたという
。そして、丸子実業高校校長はマスメディアの取材に対し自殺の原因は学校ではなく母親
側に問題があるとの認識を示し、「物まねということがですね、いじめであれば、もう世
の中じゅういろんな行為がですね、いじめにされてしまうんじゃないかなというような、
ただそれには不満なんだよね」と付け加えた。校長の発言がニュースやワイドショーで報
じられると全国から丸子実業に抗議の電話が殺到した[3]。しかし、ノンフィクション
作家の福田ますみはこれらがマスメディアと母親によるミスリードであったとしている。
福田の取材では母親には虚言癖があり学校関係者、母親の夫からその虚言内容が伝えられ
ている