40歳の元風俗嬢は言った。「あと足りないのは精子だけ」

「欲しいものはなんでも風俗で稼いで手に入れてきたのに、精子だけが手に入らないんですよ」
 ため息交じりに話す佐原さんは、なにも最初から精子が欲しかったわけではない。
風俗嬢時代は毎日10本以上の精子を抜いていた売れっ子人気風俗嬢だったが、
風俗嬢になって4年目にパンヤと出会いゲームに没頭している間に風俗店はクビになり
10年に及ぶネトゲ生活で婚期も完全に逃してしまった。
ふと気づくと周りの風俗嬢達は家庭に入り子供を持ち幸せに暮らしていた。
私はこのまま独りでいることが怖くなりました。
そうだ、子どもを産もう。
そのためにはまず、結婚しよう。そう思って婚活にも努力しましたが、交際まで進んでも生れつきの足臭がバレると
急に避けられてなかなか結婚までたどり着けません。
それならもう結婚はしなくていいけど、子どもだけは一刻も早く産みたいんです。
 5年前に「卵子は老化する」と知って、すぐに自らの卵子を凍結保存した。
だからあとは、体外受精に用いる精子が欲しいのだ。
「もう40代に突入しましたから、ギリ、産めるうちに早く精子を見つけなければ!」