★乱数と連続性
 「0と1をランダムに並べよ」と言われたとする。
    「101001101010110101001100110100…」
    「011100101100010011001010111100…」
 この例は、私が何となくデタラメに並べたものである。
 この0と1の羅列をじっくり見て欲しい。これで、何となくランダムに0と1が並んでいるように見える。
 同じ数字が連続するは不自然だし、あまりに0と1が交互に変わりすぎるのも不自然である、と考える。
 しかし実際の乱数とは、以下のようなものである。乱数表より抜粋した。
    「001100110010010101011100000000…」
    「111010011011111100010010110010…」
 この例と上の例をよくよく見比べると、実際の乱数の方が、遥かに連続性が高いことが読みとれる。
 人間は非連続性に対するバランスを働かせてしまうという、乱数の連続性に対する誤認があるために、
 同じものが続かないことを無意識のうちに期待してしまうのである。