>>767
山肌から吹き下ろす烈風!
オニドリルとピジョットの縄張り争いだ!
山道の下は渓谷、鬱蒼とした木々はあれどまともに落ちたら命はない!
そう思ったのもつかの間、一人と二匹は風に吹き飛ばされてしまった。

ぐんぐんと森に向かって落下していく中、しかし修羅場をくぐった仲間たちは、すぐに生き延びる手を考える。


「今こそ進化してみんなを助けるヨー!!


(かたくなる)やっぱりむりだったヨー!ヒェ~~~」

「うわぁッス~!!!ご、ご主人!」

「よし!!


コクーン!糸を吐く、だ!
パラセクト!つるのムチ!」

全員が抱きしめあいつつ、ぐんぐん近づいてくる地面と木々に向かって、落下しながらコクーンは粘着性の糸を吐いた。
切れ切れになりながらもなんとか落下のスピードは落ちた、しかし地面への激突は免れない!

その時、パラセクトから射出された植物性のしなやかな綱は別の木の枝を捉え、ターザンのように落下の方向を横方向に逃した。

ズザザザァーッ

擦り傷はできた、軽い打撲もある。
しかし、全員無事である。