だが、次の日も次の日も、同じことが起こりました。
俺はだんだん夜が怖くなってきました。

7日目の夜、俺は何が起きているのか見定めようと
布団には入らず、部屋の隅でうずくまっていました。
視線は、窓の外に向いていました。
月明かりは無いが、街頭の光は見えました。

午前2時を少し回った頃でした。
窓の外を白い影が横切った気がしました。
そして寒気。何かが近づいてくる気配を感じました。

「ワワンワン!」犬の鳴き声。来た!と思いました。
「ぎゃあああああああああああああ!!!!!」

叫びの主は壁の中から現れ、北側の壁に消えていきました。
後姿しか見えませんでしたが、そいつは明らかに人ではありませんでした。

全身、白装束に身を包み、明らかにバランスのおかしい巨大サイズの頭。
そしてハッキリと覚えています。
そいつの頭に3本の毛が生えていたことを…。