>>865
>>54
反日
朝鮮人

出て
いけ





尾いうんはどうしよもない男での、パチンコじゃ麻雀じゃ、言うて、負けてばー、おるくせに大口叩いての、
5万じゃ10万じゃ言うて、闇金からゼニ借りて、その利息が払えんようになっての、萩之茶屋のぼろアパートの
家賃も払えんようになったんじゃ。それで飛んだんはええがの、金融屋は顔に泥塗られて黙っとらんわいね」
ギャンブルで身を持ち崩す愚かな人間は珍しい話ではない。それと広島のヤクザの抗争とどう関係があるのか…。
「その闇金いうんが、沢木組と繋がりがあっての…」
大阪の沢木組_、日岡は頭の中で暴力団の相関図を思い出す。
沢木組組長、沢木英雄は、鳥取刑務所に服役している尾谷組組長、尾谷憲次と兄弟盃を交わしている。つまり、
実質的に尾谷組を掌握している若頭、一ノ瀬守孝の叔父にあたる。広島仁正会と国内最大の暴力団、神戸明石組とは敵対関係にあるが、仁正会に五十子会が加盟し、加古村組を傘下に置いているため、両者と積年の抗争を繰り返す
尾谷組は、構図として明石組に寄っている。沢木組は明石組系列の組であり、尾谷組と通じている。 _
「粕尾を広島に手引きしたんは盟和会よ、あがなカスでも、泣いて頼まれたら同胞じゃけ、無下にできんじゃろ」
「それで、広島へ…、うまく逃げおおせたんですね」
「カバチたれなや、その程度でいちいち夜逃げされとったら金融屋はどこも破産じゃ」
「…、」
「沢木ンとこの者がの、盟和会になんぼか握らせたらすぐ唄いおった。あれらは同胞じゃろがゼニですぐ売るけんの」
「ほいで守孝が粕尾の身柄、押さえよ思うとった矢先に、急に広島から姿が見えんようになったげな」
「それが、2か月前…」
「さすがは広大出の学士様じゃの、防犯カメラに映っとるオカマと、写真の禿げ頭が同一人物じゃったら、どうな?
そのオカマを囲むようにして店から出てくんは、加古村のモンで」
日岡は一気にアクセルを踏み込んだ。
「ばかたれこの、お巡りさんがスピード違反しとったら、誰が捕まえるんなら?」