ゼルダ新作は2D、3D…に続く「第三の波」をゲーム史にもたらすか? ゲームデザインの徹底分析で浮かぶ任天堂の“新境地”【寄稿:元任天堂・岡本基氏】
http://news.denfaminicogamer.jp/kikakuthetower/zelda-okamoto

 残念ながら、任天堂には任天堂の、セガにはセガの、それ以外の会社にもそれぞれの事情があり、
そして日本国内の市場の動向もあって、日本の開発者は回答を返さないままに時間が過ぎていきました。
その間、PlayStation 3やXbox 360の世代では、欧米において実に多くのオープンワールドゲームが咲き誇り、
「オープンワールドにあらねば次世代ゲームにあらず」と言わんばかりの状態にさえなっていたのに……です。
おそらく、その例外は2012年のカプコンの『ドラゴンズドグマ』【※】くらいでしょう。

 ところが、ここに来て――この2年ほどのことでしょうか。日本のゲーム開発者がようやく回答を出し始めたように思うのです。
具体的には、2015年4月の『ゼノブレイドクロス』、同年6月の『夏色ハイスクル 青春白書』、同年9月の『メタルギア ソリッド V ファントムペイン』、
翌16年11月の『ファイナルファンタジーXV』、そして17年3月の『ゼルダ BotW』……。

 ついに日本の開発者たちが動き始めた!