http://www.4gamer.net/games/368/G036836/20171018071/index_3.html
4Gamer:
そう考えると確かにNintendo Switchは,パーティーゲームからオープンワールドRPGまで,
そうしたコンセプトを体現するタイトルラインナップになっていると思います。
その点で言うと,ソフトの発売ペースの早さにも驚かされますよね。3月にはゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド,
4月に「マリオカート8 デラックス」,6月に「ARMS」,7月に「スプラトゥーン2」,10月にスーパーマリオ オデッセイ,
そして12月に「ゼノブレイド2」が出る。まるでゲーム機の1サイクルとされる5年間を,1年に凝縮したくらいの濃密さだと思います。

小泉氏:
ゲーム機の立ち上げは最初が大事です。また,ゲームソフトは数だけではなく,満足して遊んでいただける期間の長さが重要だと考えています。
商戦が盛んな年末ではなく3月という時期に出すうえでは,商戦期を迎えるまでにNintendo Switchという遊びをイメージしてもらいやすいものを,
ちゃんと順序良くそろえる必要があったんです。

4Gamer:
もう少し具体的に教えていただけますか?

小泉氏:
ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルドの場合は,「Nintendo Switchは据え置き機クオリティのものを持ち歩ける」ということに驚きを感じていただきたかった。
そして,Joy-Conを説明するために「1-2-Switch」を,おすそわけを実践してもらうのにマリオカート8 デラックスを用意しました。
そして持ち寄りのローカル対戦の楽しさを伝えるためにスプラトゥーン2も用意しつつ,新規IPも作っていますよということでARMSを出す。
そしてタイミングを計ってスーパーマリオ オデッセイを発売し,本格的なRPGが欲しいという方に向けてゼノブレイド2を用意する。
……という感じです。ただ,これらのタイトルをきっちり間に合わせるのはすごく大変でしたね。

4Gamer:
それぞれのタイトルに役割があるだけに,タイミングも大事になりますからね。

小泉氏:
そうです。新しいIPを作るにしても,どの層の人にどう遊ばれることを期待しているかを伝えたほうが,開発もしやすいんです。
ソフトメーカーさんとのやり取りも濃密になりまして,任天堂がそう動くなら,
我々としてはこうした役割ができるかもしれない……というご提案をいただけています。

4Gamer:
これだけたくさんの主力級ソフトが出ると,来年以降の息切れが心配ですが。

小泉氏:
息切れはしないように編成をしています。任天堂のIPもまだまだ残っていますし。
また,ハードの使い方を研究されたソフトメーカーさんがたくさん出てくるでしょうから,そこにも期待しています。