https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180115-00204386-toyo-bus_all


■平井さんが社長になったのは軽率? 
 黒川:そういえば、丸さんが別のインタビューで平井さんがソニーの社長受けたのはちょっと軽率だったんじゃないかっておっしゃっていた記憶があるんですけど。

 丸山:うん、言った。

 黒川:それはどのように解釈すればいいんでしょうか。

 丸山:ソニーっていう会社は世界で名前が売れるようになってから優秀な頭のいい連中が毎年どんどん入るようになるわけよ。
でも、一方でソニー・ミュージックには、お利口サンとか頭のいいヤツはエンターテインメントビジネスにはまったく向かないっていう考え方があってね。
アホだけど面白いヤツだなっていうのを採用してたのね。

だから、ソニー・ミュージックっていうのは「頭は悪いけど面白いヤツの集団」っていうふうにソニーからは見られてるわけ。
その二等グループの社員が頭のいいソニーの人たちの上に立つってことになるとね。
コントロールが難しくなる。人っていうのは、基本的にアタマの悪い人に支配されたくないって気持ちがあるし、反対に、その人に人徳や経験があれば「あの人の言うことだから聞こう」っていうのがあるでしょ?  正しいことを言ってるかどうかじゃなくね。
 そうなると旗を振っても、フッと後ろを見たとき誰もついてきてないっていう苦労をすることになる。
だから、ソニー・ミュージックの社員がソニーのトップになるのはいかがなものかっていうのが俺にはあった。
ソニーの人たちは、ソニー・ミュージックのアホな連中がって、という感じに思っているだろうなっていうのがわかっていたからね。

 黒川:なるほど。