開発スタッフや機材とかも計算したら
VITAのソフト一本作れるくらい(ダンガンロンパシリーズ一本5000万くらい)デバッグ作業に金かけてることになる

http://www.crive.net/monologues/ct.html

実際にどのようなデバッグ体制が組まれていたかをお話しよう。
まず、募集された期間1〜4は、それぞれ「1期」〜「4期」と呼ばれ、各期ともそれぞれ100人のアルバイトモニターが採用された。
実際の開発は95年の1月中旬まで続き、モニターサイドでは6期まで雇用期間の延長が行われたので、半数以上は期間が重複しているとは言え、のべ600人余りがモニターに参加したことになる。
全員が週5回、4時間としても、800(円)×4(時間)×5(日)×13(週間)×100(人)=20,800,000。
1本のタイトルに2000万円以上という巨額なモニター費用が掛けられているというのは、やはり驚くべき事ではないだろうか。
 モニターの仕事は、100人が1つの大きな部屋(モニタールーム)に収容され、1人に1台ずつ、テレビモニター、ビデオデッキ、ゲームハード(SFC)があてがわれる。
その日のROMが焼き上がると、1人に1つずつROMとビデオテープが手渡され、モニターは自分の席に着いてテストプレイを行う。
バグを発見した場合はバグ1件について1枚の「バグシート」を作成し、詳細を書き込んで報告する。
バグシートは、回収後に端末に文面を打ち込んで報告するシステムを取っていたため、全てを文章で説明しなければならなかったが、
グラフィカルな指摘をしなければ伝わりにくい事も多いので、このシステムには自ずと限界があったように思う。
定時の終了時間になると、ROMとビデオテープの回収が行われ、同時に感想シ−トとバグシートを一緒に提出する。
なお、モニタ−中はヘッドホンを使用するため、モニタ−ル−ム内は静寂そのものであり、ボタンをコスり連射するだけでも部屋中に音が響く。
普段は定時の開始時間(14時)にROMが配られるのだが、ROM焼きが遅くなったりすると待機時間が長くなり、
その間は別のゲームを持ち込んで遊んでいたり、アニメのOVAを持ち込んで見ていたり、という風景も当時は見られた。
 これが一般モニターの流れであるが、4期からは「特殊モニター」というモノが設置された。
これは、モニタ−の中でもバグ検出に優れた人だけを集めて、バグ出しを専門的に行う為のものである。
特殊モニターは、一般モニターの中からの選考を経た8人が選ばれ、「特殊部隊」という妖しげな名前で呼ばれたりしたのだが、
特殊部隊は時給が1000円に上がり、勤務時間もある程度の自己裁量が利く、という好待遇条件で仕事を行う事ができた。
また、仕事場もモニタールームから開発部に隣接した会議室へ移り、仕事の方も報告のあったバグの再現・検証をはじめとして、
フラグチェックからメッセージチェックまで多岐に渡り、1日に数十枚という単位のバグシ−トを提出する日もあれば、
一つのバグの検証作業をひたすらやり続けたりと、一般モニターとは全く違う環境下での仕事を行った。
年末にかけては多忙を極める生活を送った事もあり、ようやく休みの取れた元旦の日に吐血したというのも良い思い出である。