“クロちゃん”という呼び名の、某ゲーム会社で働いている男がいる。
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0001名無しさん必死だな
垢版 |
2018/05/06(日) 16:58:46.33ID:3RJkH/6uK
ある連休の初日に、クロちゃんはひさしぶりに遊び仲間と飲み会をやって、
べろんべろんになってしまった。
クロちゃんの実家は郊外にあるI市だ。
方向がいっしょの仲間の車に便乗して、国道の適当な場所で降ろしてもらった。
二キロメートルほど歩かなくてはいけないが、終電なんてとっくの昔に出てしまっているし、
タクシーもめったにつかまらない時間なのだから、これはどうしようもない。
「ほんなら、気ィつけてな」
「ん。また近いうちになー」
で、クロちゃん小さくなってゆく仲間の車のテールランプに手を振ってから、
脇道に入ってゆっくりと歩き始めた。
0004名無しさん必死だな
垢版 |
2018/05/06(日) 17:04:38.08ID:qAjV7N/T0
今日はご飯残したしん
0006名無しさん必死だな
垢版 |
2018/05/06(日) 17:31:35.84ID:3RJkH/6uK
郊外都市といっても、このあたりは古い街道町のおもかげが残っていて、うらさびしい。
まして深夜なのだからなおさらである。
道の両側の、こちらに倒れかかってきそうな圧迫感を感じる木造家屋の窓は、
黒々とした闇を内側に閉じ込めていて、ひっそり閑としている。まるで穴蔵だ。
0008名無しさん必死だな
垢版 |
2018/05/06(日) 17:33:09.28ID:3RJkH/6uK
カタカタカタ、カタカタ----。
その腐った格子のついた窓が、いっせいにかすかな音を立てた。

風のいたずらであるらしい。
(はじめて通る道だけど・・・え〜と、まちがっちゃいないよな)
よく知っている町であるはずなのに、なんとなく違和感をおぼえたクロちゃんは、
アルコール分120%の頭のかたすみで、そんなことを考えていた。
めったに散髪しない髪の毛が、さやさやと風に動いて首筋にあたるのが気持ち悪い。
心なしか、風がなまぐさい。
(橋は渡ったかな?渡ったはずだよな?渡らなかったかな?)
そんなときだった。
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