吉田直樹氏: プロデューサーレターライブでも触れましたが、7年前、もう約8年前になるんですけど、
僕が「FFXIV」を担当するというアナウンスが出た翌日にたまたまイベントで帰り際に、
辻本さんが「吉田さん!」と声を掛けてくれて「(発表を)見たけど、何考えてるの?」と言われて(笑)、
「まあ、でも、もう決めたから」と返したら、放送では触れませんでしたが、
実はあの時、辻本さんから、「モンハン作って欲しかったのに」と言われていて、
「でもやるっと決めたらやるんだろうから、(「FFXIV」が)ダメだったら『モンハン』造りに来て。
うまくいったら、うまくいった実績を持って『モンハン』造りにきて」とまで言ってくれたんです。

 さらに辻本さんには「立て直すために何でもやるんだろうから、『モンハン』の力を貸せるなら、なんでもできるから言って」と言って貰えたのはかなり僕の中で力になっていて、
「FFXIV」はもの凄い状況をひっくり返さないといけなかったので、有名無名に関係なく、自分という人間を応援してくれる人がいるのは、思い切ってチャレンジする上で勇気づけられたコメントでした。


辻本良三氏:(吉田さんが)全部言っちゃったんですけど(笑)、僕らが初めて会ったのは10年前で、それからちょくちょく会っていて、
(吉田さんは)ディレクターとして凄く才能があると認めていたので、いつか一緒に仕事したいなと、一緒にゲーム作りたいなと、会ったらそういう話もしていたんですね。
そんなときに急に「FFXIV」の担当になるとニュースが出て、「ちょっと待て」と「マジか」と、その直後に会ったので、「本当にやるの?」と。

吉田氏:(笑)。

辻本氏:めっちゃ大変なことだし、正直、このディレクターだったら、新作でも作れるし、
どんなゲームでも作れるのに、「ここやるか?」って感じで、いや、そんな言い方したら申し訳ないですけど(笑)。


吉田氏:いや、失敗する確率の方が誰がどう見ても高かったので。
そもそもメディアの皆さんも「新生FFXIV」という発表をしたら「は?」っていう反応だったわけで。
 https://game.watch.impress.co.jp/docs/interview/1127565.html