仮想現実(VR)事業を手がけるドワンゴなどは20日、3D(3次元)アバターの共通規格を提唱するコンソーシアムを発足すると発表した。

3DCG(コンピューターグラフィックス)キャラクターの「バーチャルユーチューバー(Vチューバー)」の流行に対応し、作成した3Dキャラを様々なプラットフォームで使えるようにする。
将来的には国際標準化を目指すという。

3Dアバターの共通規格「VRM」を広める「VRMコンソーシアム」を2019年2月に設立する。
VRMの発案者でもあるドワンゴやVチューバー向け動画配信サービスを提供するグリー子会社のライトフライヤーライブエンターテインメント(東京・港)、動画配信アプリのSHOWROOM(東京・渋谷)など13社が参加する。

このほか任天堂が、提言などが可能なオブザーバーを務める。

VRMはVチューバーなどが使う3Dアバター用のファイルフォーマットで、ドワンゴが4月に提唱した。現在は国内で16サービスが対応している。
アバターの3Dモデルを統一し、別のプラットフォームに持ち込んで動かせるようにする共通規格だ。
パソコンで作った3Dアバターをスマートフォン(スマホ)の配信アプリに取り込み、スマホから配信できるようにするなどの仕組み。

今後は3Dモデルやキャラクターなどの知的財産(IP)を取り扱う関連企業を中心に、コンソーシアムの加盟企業を募る。
海外の3DやVR関連企業や団体との連携も進めていく計画だ。
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO3920212020122018X13000?s=1