http://news.livedoor.com/article/detail/16036892/
世界的な家電メーカーのSamsungは、通常のBlu-rayの4倍の解像度を誇る
「4K ULTRA HD」対応Blu-rayプレイヤーの生産を終了したと経済紙のフォーブスが報じています。
また、海外メディアのCNETがSamsungにコンタクトを取ったところ、少なくとも一部の地域では
フルHD(1080p)および4K対応のBlu-rayプレイヤーが販売終了となることが明らかになっており、
いよいよBlu-rayも製品ライフサイクルの衰退期を迎えつつあるのではと報じられています。

調査会社のNielsenは一般ユーザーがどのようなメディア上で時間を過ごしているのかを調査したレポートを公開しており、
そこには「ストリーミングデバイスが人気を得るにつれ、DVDやBlu-rayプレイヤーなどの一部の製品は、
その製品ライフサイクルの衰退期を迎えつつある」と記されています。
以下の画像は「アメリカの18歳以上の成人が1日にどのようなメディアを使っているのか?」をまとめたグラフ。
http://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/2/0/20b96_88_86ba5c4b06b3aecf68b9526358abe1e7.png
NetflixやHuluといったストリーミングサービスが人気を博す先進国では
特に、今後Blu-rayプレイヤーの需要が縮小していくことは明らかです。
これに加えて、ストリーミングサービスが4K対応のサービスに注力し、より安価に4K対応コンテンツが視聴できるようになっているという点も
DVDおよびBlu-rayプレイヤーにとっては逆風となっています。

今までもこれからも「物理ディスクでの映像体験こそ至高」という層は一定数いるはずですが、ストリーミングサービスの台頭と、
4K映画が必ずしも4Kであるとは限らず低解像度でマスターされるケースが多いことを考えると、
Samsungが生産を終了したと報じられている4K ULTRA HD対応Blu-rayプレイヤーは、
「もはやビジネスとして十分に魅力的ではないのかもしれない」とThe Vergeは指摘しています。
なお、The Vergeは「ソニーがPS4 Proに4K ULTRA HD対応Blu-rayプレイヤーとしての機能を搭載しなかった判断は、おそらく賢い判断といえるだろう」としています。