西川善司の3DGE:無茶を承知で「PS5」の姿を予想してみる。CPUは大幅に性能向上するがレイトレ対応GPUはダイサイズが問題に
https://www.4gamer.net/games/459/G045906/20190428001/

「PlayStation 4」(以下,PS4)が正式発表となった直後である2013年2月に,筆者は,後に「PlayStation 4 Pro」(以下,PS4 Pro)
と呼ばれることになる性能向上版PS4の登場を予想する記事を書いた。
 実のところあの記事は,掲載後には相当な物議を呼んだと聞くが,無理もない。
後々聞いた話では,「誰かが西川善司にPS4 Proの計画をもらしたのか?」と,
当時のSony Computer Entertainment(以下 SCE,現Sony Interactive Entertainment)
の内部では犯人捜しがあったとか(笑)。

 PS4とXbox OneがともにAMD製のカスタムAPUを採用し,
AMDが継続的にAPUを開発し続けるロードマップを展開する以上,
据え置き型ゲーム機はこのレールに乗ってスマートフォン的なショートサイクルでの性能向上版を出してくるのは
自然な流れであるという予測自体は,
今となっては当然のことと言えよう。
だが当時,そう考える人はあまり多くなかった。

いずれにせよ,結果的には予想的中だったわけで,筆者としては面目躍如なわけだが,あれから6年が経ち,そろそろ次世代プラットフォームへの移行が取り沙汰されるなかで,注目に値する記事が流れた。

 北米のテックメディアであるWiredが,Sony Interactive Entertainment(以下,SIE)
でPS4のリードシステムアーキテクトを務めるMark Cerny(マーク・サーニー)氏への単独インタビューを行い,
「ソニーの次世代ゲーム機のヒントを聞く」というテーマの記事を公開したのだ。

 もちろん,これはCerny氏が口を滑らせたわけではなく,
どうやら公式な広報戦略のようである。
SIE関係者に話を聞いたところ,当面,出せる情報はここまでで,追加の取材要請にも応対しないとのこと。
逆に言えば,「Wiredの記事からいろいろ想像して,次世代PlayStation(以下,PS)を盛り上げてね」ということだろう。
 そうであるなら,次世代PSプラットフォームの姿を勝手に予測してみようではないか。