Nintendo Switchのeショップでセール中の「100円ゲーム」が売れ存在感放つ。販売メーカーは何を考え、どんなメリットを得ているのか?
https://automaton-media.com/articles/newsjp/20190928-102751/

たとえばパブリッシャーのHitcentsは2018年1月にNintendo Switchで『Draw a Stickman: EPIC 2』をリリース。
ゲームの価格を30%オフにすることで売上が10倍になったという。
そしてその流れで8月に99セントでセールにして売り出したところ、1日の販売本数が1000倍になったとのこと。
(中略)
そうした経緯から、子供ユーザーが活発になる夏休みの期間に『グーニャファイター』を100円で販売するプランを敢行。
ゲーム自体の評価も上々で、SNSやYouTubeでの投稿も増加し、プレイヤー人口の拡大がなされたとのこと。
100円期間中の『グーニャファイター』の売り上げについては具体的な数字は言及が避けられたが、規模感的にはパッケージソフトの販売ランキング1位くらいの週販本数だったという。

利益は大赤字

肝心の利益について聞いてみたところ、販売本数のインパクトはあるが、利益としては大赤字であるという。
しかしながら、利益は薄いものの今はユーザーに認知されるフェーズと捉えていると前向きな回答。
担当者は、「大切なことは利益を犠牲にしてでも、何を得るかということだと思います。」と弊誌に決意を語っている。

(まとめ)
国内外の低価格セールメーカーの事情を見たところ、露出の増加という点で、おおむねのメーカーがその試みについてポジティブに捉えている印象だ。
またMUTANからの回答もあったように、利益については低価格セールでは得られていないどころか赤字の状態で、今後回収していくスタンスのようだ。
ニンテンドーeショップは、金額ベースではなく本数ベースでランキングが構築されるため、今回のような低価格セール路線で注目を集めることができるのだろう。
Steamのように金額ベースになれば、そのランキングの様相は変化するかもしれない。