0001名無しさん必死だな
2020/02/09(日) 01:35:24.33ID:L4e/jmol0ある物体(オブジェクト)の全ての構成要素(部品)が置き換えられたとき、
基本的に同じであると言える(同一性=アイデンティティ)のか、という問題である。
プルタルコスは以下のようなギリシャの伝説を挙げている。
テセウスがアテネの若者と共に(クレタ島から)帰還した船には30本の櫂があり、
アテネの人々はこれをファレロンのデメトリウスの時代にも保存していた。
このため、朽ちた木材は徐々に新たな木材に置き換えられていき、論理的な問題から哲学者らにとって恰好の議論の的となった。
すなわち、ある者はその船はもはや同じものとは言えないとし、別の者はまだ同じものだと主張したのである。
プルタルコスは全部の部品が置き換えられたとき、その船が同じものと言えるのかという疑問を投げかけている。
また、ここから派生する問題として置き換えられた古い部品を集めて何とか別の船を組み立てた場合、
どちらがテセウスの船なのかという疑問が生じる。